7月27日(土)英国・アスコット競馬場で行われます欧州最高峰GⅠの1つであるキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスに日本のシュヴァルグランが挑戦します。
オーナーは元プロ野球選手の〝大魔人〟佐々木主浩氏なのは有名ですよね。
欧州競馬上半期の総決算とも言えるキングジョージに挑むシュヴァルグランの主な成績です。
2017ジャパンカップ(GⅠ)1着
2016阪神大賞典(GⅡ)1着
2016アルゼンチン共和国杯(GⅡ)1着
2019ドバイシーマクラシック(GⅠ)2着
2018天皇賞・春(GⅠ)2着
2017天皇賞・春(GⅠ)2着
2018有馬記念(GⅠ)3着
2017有馬記念(GⅠ)3着
2016天皇賞・春(GⅠ)3着
2016ジャパンカップ(GⅠ)3着
2017年ジャパンカップではキタサンブラック、レイデオロを破って優勝、今年のドバイシーマクラシックでも強豪相手に2着、天皇賞・春、有馬記念でも好成績を収めているように、馬場・コースを問わず能力を発揮している馬。
そして今回、注目したいのは何と言ってもシュヴァルグランの父ハーツクライの存在。
ハーツクライは2005年の有馬記念で当時無敗の三冠馬ディープインパクトを破って優勝、翌年2006年のドバイシーマクラシックも優勝して、キングジョージ6世&クイーンエリザベス・ダイヤモンドステークス(2006年までダイヤモンド会社デビアスがスポンサー)に出走。
2006年のキングジョージには同年のドバイワールドカップを制したエレクトロキューショニスト、2005年の凱旋門賞、アイリッシュダービーを制したハリケーンランが出走し、人気も日本のハーツクライを含めた3頭に集中。
下馬評通りに直線半ばで3頭が横並びになり、ハーツクライが外からエレクトロキューショニスト、ハリケーンランに馬体を併せて先頭に立つ。
外にハーツクライ、真ん中にエレクトロキューショニスト、内からハリケーンランと、3強がびっしり馬体を併せて真っ向勝負の叩き合い。
先頭に立ったハーツクライを真ん中エレクトロキューショニストが差し返し、その2頭に最内からハリケーンランが死力を振り絞って食らい付く。
一歩も譲らない3頭の叩き合いはラスト、僅かに内からハリケーンランが前に出たところがゴール。
2着にエレクトロキューショニスト、そして3着に日本のハーツクライで決着。
この年のキングジョージは3強が出走したせいか、6頭立ての出走馬でしたが、まさに最後は力と力の名勝負。
個人的にも〝これが競馬〟と思わせるベストレースの1つとして強烈な印象が残っています。
欧州最高峰レベルのGⅠらしく、今年のキングジョージには、昨年のアイリッシュオークス、ヨークシャーオークスを制し、凱旋門賞2着のシーオブクラス、昨年の英国ダービー馬マサー、先月のプリンスオブウェールズステークスを制したクリスタルオーシャンなどの世界トップレベルの強豪が出走予定。
シュヴァルグランには2006年に素晴らしいレースを見せてくれた父ハーツクライの想いも乗せて頑張って欲しいですね(^○^)