本日、東京競馬場では春のマイル女王決定戦、ヴィクトリアマイルが行われます。
2007年のヴィクトリアマイルはコイウタが優勝。
コイウタは父フジキセキ、母ヴァイオレットラブという血統の牝馬、馬主は歌手の前川清氏。
2005年福島競馬場の芝1200m戦でデビューして7着。
2戦目の福島未勝利戦で初勝利。
その後、カンナステークス優勝、京王杯2歳ステークス3着。
GⅠ初出走となった阪神ジュベナイルフィリーズは3番人気に支持されたが、6着に敗れる。
年が明けて2006年、菜の花賞、GⅢクイーンカップと連勝し、桜花賞に出走する。
5番人気で出走、キストゥヘヴン、アドマイヤキッスに次ぐ3着と健闘する。
しかし、4番人気で出走したオークスではレース中に右肩ハ行を発症して競走中止、その後は休養する事になった。
秋になり、ぶっつけ本番で挑んだ秋華賞では17着と大敗、この後も勝ち星に恵まれないまま2007年春を迎える。
2007年4月に出走したGⅢダービー卿チャレンジトロフィーでは9番人気の低評価だったが2着と牡馬相手の重賞で健闘する。
5月にマイル女王決定戦のヴィクトリアマイルに出走。
カワカミプリンセス、スイープトウショウ、アドマイヤキッス、キストゥヘヴンなどの強敵が出走した事もあってコイウタは12番人気の評価。
アサヒライジングが引っ張る流れの中でコイウタ鞍上松岡正海騎手は芝が綺麗なインコースを狙う。
4コーナーで他馬が外を回して直線に入る中、コイウタは徹底的に内を通って伸びてくる。
スイープトウショウ、カワカミプリンセスなどが外を通って伸びを欠く中でコイウタはゴール前で粘るアサヒライジングを最内から交わして1着。
鞍上の松岡正海騎手にとって初のGⅠ(JpnⅠ)制覇となった。
しかし、その後に出走したアメリカ・キャッシュコールマイルはシンガリ負け、日本に帰ってからも精彩を欠く成績で2008年2月の東京新聞杯10着を最後に引退、繁殖牝馬となる。
繁殖牝馬としてオープン特別2勝を含む全7勝を上げたミッキーラブソング、2019年のフェブラリーステークス3着馬ユラノトなどを輩出しています。
コイウタはデビューして早い時期から活躍はしていたんですが、何と言っても最後の勝利になったヴィクトリアマイルは印象的でした。
有力各馬が外を回す中、鞍上松岡正海騎手の内枠を生かしての作戦がぴったりハマった好騎乗は光りました。
発走は15:40です。
アーモンドアイ、ディアドラ、リスグラシューなど日本トップクラスの牝馬は不在もGⅠホース4頭出走と中々の好メンバーが揃いました。
しかし、前日オッズが示す通り、かなり人気は割れ加減。
ほとんどの馬に馬券内突入の可能性があり、難解なレースですね。
土曜の京王杯スプリングカップのタイムを見る限り、予想のポイントを各馬の持ち時計になりそうな感じですね。
それではヴィクトリアマイルの予想を紹介します。
評価順で。
◎11アエロリット
○9プリモシーン
▲2レッドオルガ
△6ラッキーライラック
△14レッツゴードンキ
△11ワントゥワン
△8デンコウアンジュ
△15カンタービレ
本命はアエロリット。
3歳時にNHKマイルカップ優勝、昨年の安田記念ではゴール寸前まで粘って2着。
安田記念後に出走した毎日王冠は牡馬の強豪相手に1番人気で優勝と実績はメンバー中で上位。
前走のアメリカ・ペガサスワールドカップターフは長時間の輸送、重馬場での敗戦で度外視出来る。
土曜東京のレースを見る限り、速い時計の決着になる公算が高く、持ち時計No.1なのは心強い。
先行タイプは他にもいるが、アエロリット自身は無理にハナを取らなくてもいい馬なのも魅力的。
対抗はプリモシーン。
昨年は3歳牝馬にして古馬相手のGⅢ関屋記念を優勝、2000mの秋華賞は7着に敗れたようにマイルの距離はベスト。
時計の速い新潟コースなので鵜呑みには出来ないが、持ち時計もあり、速いペース、展開には対応出来る。
前走、牡馬相手のGⅢダービー卿チャレンジトロフィーでは勝ちに等しい2着と能力は確かな馬で、後は課題のスタートさえ決められれば好勝負。
レッドオルガは東京コースが鬼のように強い馬で恐らくここがメイチなはず。
東京新聞杯では牡馬相手に2着、前哨戦の阪神牝馬ステークスも7着ではあったがラストは良い脚を見せていた。
本番ではキッチリ馬を作ってくる厩舎で勝負気配はかなり高そう。
非常に難解なレースなので印を沢山打ちましたが、馬券はアエロリットから点数を絞った馬連、ワイドを本線に余裕があれば三連複を手広く押さえたいですね。

