5月5日、アメリカ・チャーチルダウンズ競馬場で行われました第145回ケンタッキーダービー。





史上初の日本で生中継という事で朝早くからドキドキしていました笑



チャーチルダウンズ競馬場はあいにくの雨。



「あらゆるスポーツの中で最も偉大な2分間」と言われているアメリカの国民的ビッグイベントであるケンタッキーダービー。


アメリカ国民は競馬を知らない人でもケンタッキーダービーは知っていると言われる程のレース。






「マイ・オールド・ケンタッキーホーム」の大合唱からの出走馬紹介。





145回の歴史の中、日本馬3頭目、日本産馬初のケンタッキーダービー出走となったマスターフェンサー。

この舞台に立てた時点で快挙です。





発走前のプロモーションも凄くかっこいいです。


そしていよいよ水が浮いたダート2000m、ケンタッキーダービーが始まる。





大観衆が熱狂する中、ゲートが開く。

日本のマスターフェンサーはスタートで遅れる。

ただ、日本でもスタートは遅い馬で、ラストの脚に懸ける馬で出遅れは想定内。





第1コーナー、マキシマムセキュリティがスピードを生かして先頭に立つ。

マスターフェンサーはインコースの最後方で脚を溜める。

個人的にこのカメラアングルはかなり好きです!!





先頭のマキシマムセキュリティは半マイル46秒6というアメリカ競馬らしい速いペースでラップを刻む。





勝負どころの4コーナー手前で先頭のマキシマムセキュリティが大きく外に膨らんで他馬の走行を妨害してしまう。

最後方で脚を溜めていたマスターフェンサー鞍上ジュリアン・ルパルー騎手はこれを見てか、外を回さずにインを狙う。





直線に入り、一杯になりながらもマキシマムセキュリティが死力を振り絞って先頭を守る。

外からカントリーハウスが襲い掛かる。

マスターフェンサーも馬群をこじ開けてインコースから猛追。





それでもマキシマムセキュリティが再び突き放す。

2番手カントリーハウス、3番手はコードオブオナー。

最内からはピンクのメンコ、勝負服のマスターフェンサーが凄い脚で追い込んで来る。





最後はマキシマムセキュリティが1着、2着カントリーハウス、3着はコードオブオナーで入線。



しかし、1位入線のマキシマムセキュリティは4コーナーで外に大きく膨らんだ際に、後続の進路を妨害したとし、降着処分になった。


その結果、ケンタッキーダービー優勝は2位入線のカントリーハウス、2着はコードオブオナー、3着はタシトゥス。


人気薄の1、2着で日本での馬券払戻金は三連単で1600万超えの超大波乱となった。





日本のマスターフェンサーは道中最後方から直線に懸ける競馬に徹して大健闘の6着。

速いペースの中でも先行勢が中々止まらないアメリカ競馬特有の展開の中、水が浮いたダートのキックバックを受け続けても怯まずにラストは1頭、目を見張る追い込みを見せた。

鞍上ジュリアン・ルパルー騎手は恐らく4コーナーで先行集団が外に一掃したのを見ていたはずで、インコースに進路を取りながら、狭い馬群を割る好騎乗。


レース後のインタビューでルパルー騎手は「最後は本当に良い脚を使ってくれました、ビッグレースをしてくれた」、「距離はもっと長くてもいい」とコメント。


吉澤オーナーも「想像以上に凄い競馬をしてくれて非常に満足しています。この雰囲気の中、本当に興奮しました」また、ルパルー騎手のコメントから「ベルモントステークスに行こうと言われました。馬が順調に行けば前向きに考えたいです」とコメント。



マスターフェンサーは下馬評を覆す大健闘で、日本馬3回目のケンタッキーダービー挑戦の中で一番上位となる6着。


直線、内から凄い脚で追い込んでくるマスターフェンサーを見た時は信じられないと言うか、一瞬目を疑いました。

ここまで上位に来るとは失礼ながら思っていませんでした。


本当に良く頑張りましたよね、とても感動しました。


ケンタッキーダービーの走りは必ずベルモントステークスに繋がるはずで、次が本当に楽しみです(^-^)