明日は令和初の交流重賞、かきつばた記念が名古屋競馬場で行われます。







2014年のかきつばた記念は兵庫のタガノジンガロが優勝。



タガノジンガロは2010年にJRAでデビューし、ダートで非常に安定した走りで2011年1月にオープン入り。


重賞でもマーチステークス5着、アンタレスステークス4着と能力の高さを見せていたが、2012年になってからはクラスが下がったレースでも精彩を欠き、2014年に地方・兵庫に転籍。


3月園田のオープン特別を楽勝し、交流重賞の名古屋・かきつばた記念に出走。


6番人気と高い評価ではなかったが、JRAの強豪ノーザンリバー、ダノンカモンとの大接戦の末、1着。

その後も姫山菊花賞、兵庫大賞典、サマーカップなどの重賞競走を優勝、ダートグレード競走でもサマーチャンピオン2着、黒船賞3着と好結果を残した。


2015年11月、大井競馬場で行われたダート競馬の祭典JBC競走。


兵庫代表として1200mのJBCスプリントに出走、1枠1番からスタートしたタガノジンガロは木村健騎手を背に内で脚を溜めての競馬。


非常に良い手応えで直線に向き、木村騎手は追い出しに掛かるが、思ったほど伸びず、後続に飲み込まれて14着での入線。


レース後、洗い場に向かう途中でタガノジンガロは倒れてしまう。


急性心不全


盛り上がる地方競馬最高峰の舞台裏で兵庫・園田競馬の看板を背負って遠征したタガノジンガロは静かに息を引き取りました。






2015年の大井・JBC競走は園田競馬場で観戦していたんですが、JBCスプリントの直線手前でのタガノジンガロは手応え抜群で、周囲で見ていた園田のおっちゃんらも「木村めっちゃ良い感じや!」「馬券に絡むんちゃうか!?」などの声がちらほら上がっていました。


あのまま勝負出来ていたらと今でも悔いは残りますね。


一地方競馬場から中々、これだけ活躍する馬は出て来ませんし、非常に残念でした。


間違いなく、平成の園田競馬で歴史に残る名馬です。


タガノジンガロ・・・安らかに眠って下さい。




発走は16:20です。



JRAから5頭、兵庫2頭、高知1頭、地元・名古屋4頭の計12頭で争われます。




中央勢はバリバリの一線級では無いにしろ、地方勢と比べると、やはり強力メンバーですね。



しかし、かきつばた記念はハンデ戦のダートグレード競走。

斤量を味方に地方馬の食い込みは十分にありそうで、好配の期待が持てそうですね。




それではかきつばた記念の予想を評価順で紹介します。




◎10ゴールドクイーン
○2ヤマニンアンプリメ
▲1キクノステラ
△8ウインムート
△4サクラレグナム
△6エイシンバランサー




本命はゴールドクイーン。

芝・ダート兼用の馬で、前走のギャラクシーステークスを逃げ切って優勝。


初の地方競馬参戦になるが、コース云々より、いかに気分良く自分の競馬が出来るかの馬。


他に先行タイプはいるが、拘ってハナを切りたい馬はおらず、芝でもハナを切れるスピードがあるのでスンナリ自分の形に持ち込めそう。






対抗はヤマニンアンプリメ。

最近メキメキ力を付けてきた晩成型の馬で、前走の強豪が揃った黒船賞で2着と健闘。


前が競り合ってくれれば尚良いが、地方交流のペースならある程度の位置を取りに行く事も考えられる。


斤量も実績の割には手頃。






穴は前哨戦の東海桜花賞を制した兵庫のキクノステラ、地力はこのメンバーでも上位の高知サクラレグナム、昨年のサマーチャンピオンを制した実力馬で復調気配の兵庫エイシンバランサーの地方勢。





馬券は三連単でゴールドクイーン、ヤマニンアンプリメ中心で買いたいですね。