本日、中山競馬場ではクラシック三冠の第一関門である皐月賞が行われます。







2002年の皐月賞はノーリーズンが優勝。



ノーリーズンは父ブライアンズタイム、母アンブロジンという血統の牡馬。




2002年1月のデビュー戦を優勝、続く500万も勝ち、2連勝を飾る。



皐月賞を目指してトライアルの若葉ステークスに出走。

2番人気に支持されたが、大敗と言える内容での7着に終わる。



皐月賞の優先出走権が取れず、出走が危ぶまれたが7分の2の抽選をくぐり抜け、何とか出走。




前走の大敗からノーリーズンは単勝15番人気の低い評価。


しかし、中団追走から直線抜け出してタイガーカフェ、タニノギムレットを押さえ、皐月賞レコードで優勝した。



2番人気に支持された日本ダービーでは8着に敗れ、レース後に骨折が判明。



幸い骨折は軽度で二冠を目指して秋の菊花賞を目標に調整される。




一瞬で消えた110億円





秋の菊花賞を目標に前哨戦の神戸新聞杯に2番人気で出走し、2着となる。



そして向かえた菊花賞はダービー馬タニノギムレットが故障で引退、ダービー2着、神戸新聞杯を制したシンボリクリスエスが天皇賞・秋に出走する為、ノーリーズンは1番人気に支持される。


強豪不在のメンバーで二冠の可能性を十分に期待されての菊花賞だったが、ゲートが開くと一頭が空馬になっている。


なんとノーリーズン鞍上の武豊騎手が落ちてしまった。


場内大騒然の中で3000mの菊花賞は行われ、優勝したのは10番人気ヒシミラクル、2着に16番人気のファストタテヤマが入り大波乱の決着。


一瞬にしてノーリーズン絡みの馬券、約110億円が紙クズになってしまうという歴史に残る菊花賞になってしまった。




その後、ノーリーズンはジャパンカップ、有馬記念に出走するが、結果を出せず、2004年9月の朝日チャレンジカップ11着後に屈腱炎を発症、引退する事になった。



引退後は種牡馬になったが、目立つ産駒は出ず、2010年に福島県南相馬市の乗馬クラブに引き取られた。



しかし、2011年3月11日に発生した東日本大震災により、ノーリーズンが過ごしていた乗馬クラブは被災。


幸いにもノーリーズンは無事で、避難対象地域になっていた場所から移動する事になった。


現在は南相馬市の牧場で余生を過ごしています。






本日、平成最後の皐月賞という事で他にも思い出に残る馬はいてるんですが、ノーリーズンの波瀾万丈の人生(馬生?)は際立っていますね。


何とか抽選をくぐり抜けて15番人気で制した皐月賞、一瞬で大金を紙クズに変えてしまった菊花賞、そして東日本大震災での被災・・・


まもなく平成は終わりを向かえますが、東日本大震災、阪神・淡路大震災に代表されるように〝災害〟に見舞われた時代だったように思います。


最近でも桜田氏の「被災地の復興より・・」の発言が話題になっていますね。





平成最後の皐月賞。




発走は15:40です。



スプリングステークスを制したエメラルファイトが捻挫により出走回避。


それ以外の各前哨戦の優勝馬、上位馬はほぼ揃った感じの好メンバー。



そんな好メンバーの中、ぶっつけで皐月賞を向かえる昨年末のGⅠホープフルステークスを制した大器サートゥルナーリア。



個人的に今年のクラシックは牡馬、牝馬ともレベルが高いと思っていますので平成最後のクラシックレースである皐月賞は良いレースが期待出来そうです。





それでは皐月賞の予想を評価順で紹介します。





◎7ヴェロックス
○12サートゥルナーリア
▲10シュヴァルツリーゼ
△4ダノンキングリー
△3ファンタジスト
△8ニシノデイジー
△17アドマイヤジャスタ
△1アドマイヤマーズ




本命はヴェロックス。






現地観戦したトライアルの若葉ステークスが終わってから本番の皐月賞でも軸候補にしようと思っていました。


地方・園田のオオエフォーチュンを応援する為に若葉ステークスを見に行ったんですが、パドックで見たヴェロックスは馬体の幅・筋肉など、雰囲気が一頭際立っていた。


実際にレースを目の当たりして、自分から勝ちに行く先行する競馬で上がり最速で突き抜けた。


相手云々よりヴェロックス自身に焦点を当てて考えると、かなり高い競走能力を持っているのが分かる。


その若葉ステークスでも7分の仕上げだったらしく、更に今回は一度叩いた上積みが見込める。


サートゥルナーリアより前に付けて前走と同じように早めに抜け出す競馬が出来れば勝てる可能性は十分にある。






対抗はサートゥルナーリア。

現在3戦3勝、いずれのレースも持ったままでの楽勝で、まだまだ一杯に追ってのレースは無い。


問題はぶっつけでの皐月賞出走から日本ダービーへの叩き台にも見えるが、歴史に残る名馬なら突き抜けても不思議はない。


能力的には既に疑いようはなく、乱ペースへの戸惑いや不利が無ければ限りなく馬券内は固いか。






シュヴァルツリーゼはキャリア2戦目の弥生賞が勝ちに等しい2着。

粗削りな感じはするが、馬はキャリアを重ねる事に更に成長してきそうな感じで、とてつもない能力を持っている可能性がある。

前走は重い芝で結果を出したが、瞬発力が身上の馬なので馬場状態への心配はない。






馬券はヴェロックスの単勝、ヴェロックス、サートゥルナーリア2頭軸マルチの三連単を考えています。