明日、名古屋競馬場ではダートグレード競走、名古屋大賞典が行われます。
2003年の名古屋大賞典は地元・名古屋のマルカセンリョウが優勝。
マルカセンリョウは父ラムタラ、母マルカアイリスという血統の牡馬。
父ラムタラは英国ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、凱旋門賞優勝など通算成績4戦4勝の世界的名馬で、その産駒としてマルカセンリョウは中央・地方通じて初の重賞ウイナーに輝きました。
マルカセンリョウは中央所属として2001年に京都競馬場でデビュー。
2戦目の未勝利戦を優勝するが、その後は大敗を重ね、最後には障害レースに転向したが結果を出せず、2002年に地方・名古屋競馬に移籍。
移籍後は下級クラスで4連勝、その後は少し中堅クラスで惜敗していたが2002年11月から2003年2月、重賞初制覇の梅見月杯まで6連勝を飾る。
勢いに乗って挑んだ地元のダートグレード競走、名古屋大賞典では中央馬も出走していた事もあり、5番人気だったがマイネルブライアンをアタマ差抑えて1着、96年に交流重賞になってからの名古屋大賞典で初の地元所属馬の優勝となった。
東海桜花賞を優勝して、再び地元のダートグレード競走、かきつばた記念に出走するが中央の強豪に敗れて5着。
その後は大井・帝王賞、盛岡・マーキュリーカップ、上山・さくらんぼ記念など地方・他地区のダートグレード競走に挑戦するが結果を出せなかった。
名古屋最強馬の復活
2003年11月、地元に帰っての東海菊花賞を貫禄勝ちするが、続くゴールド争覇は3着に敗れる。
年末の名古屋グランプリでも中央馬出走+距離が合わなかったのか9着となるが大晦日の名古屋記念を楽勝して2003年を終える。
年が明け、2004年初戦のオープン特別と梅見月杯を優勝、連覇を目指して名古屋大賞典に出走するがJRAクーリンガーに敗れ、惜しくも2着。
東海桜花賞を連覇して挑んだ交流重賞かきつばた記念は4番人気だったがJRAのノボトゥルー、ビワシンセイキなどの強豪を抑えて優勝、地元のダートグレード競走2勝目を飾った。
その後は船橋・かしわ記念で4着などの成績を残すが1勝も出来ず、2006年12月に引退しました。
引退後は名古屋競馬で誘導馬になりました。
マルカセンリョウは中央から名古屋に移籍し、その能力が開花して中央馬相手のグレードレースを2勝。
負かした相手もかなりの強豪馬で、本当に名古屋では頼れる総大将でしたね。
遠征先では案外な成績に終わりましたが地元・名古屋なら中央のGⅠ級ホース相手に互角の戦いを見せていたように名古屋が余程合っていたんでしょうね。
貴重なラムタラの後継として種牡馬になって欲しかったんですが名古屋競馬のファンに愛された馬ですし、誘導馬ならいつでもファンに見てもらえるのでそれはそれで良かったかも知れませんね(^-^)
今年の名古屋大賞典。
発走は16:20です。
JRA5頭、地元・名古屋6頭、兵庫1頭の計12頭で争われます。
名古屋大賞典はJpnⅢですが、歴代優勝馬は当時のダート界のトップクラスの名前がズラリと並ぶレース。
今後のダート路線に向けて注目の一戦ですね。
今年は地元の最強馬カツゲキキトキト不在は残念なんですが、昨年の兵庫年度代表馬マイタイザンが遠征。
昨年は園田で重賞を3勝、前走も名古屋大賞典の前哨戦の名古屋・梅見月杯を制しており、非常に充実している状態でのダートグレード挑戦。
中央馬相手にどこまで戦えるか。
それでは名古屋大賞典の予想を評価順で紹介します。
◎2ヒラボクラターシュ
○12グリム
▲7キクノルア
△9アナザートゥルース
△8マイタイザン
本命はヒラボクラターシュ。
昨年からレパードステークス2着、古馬相手のオープン特別優勝など力は見せていたが、前走の佐賀記念でようやく重賞初制覇。
昨年のレパードステークスで優勝したグリムと再びの勝負だが今回はグリムより内枠を引けたし、場合によっては前で競馬する事も考えられので逆転の可能性は十分。
対抗はグリム。
昨年のレパードステークス優勝馬で、その後も白山大賞典で古馬をぶっちぎって優勝。
浦和記念、名古屋グランプリでも敗れはしたが差の無い僅差の勝負をしており、次世代のダート界のエースになる可能性がある馬。
兵庫のマイタイザンなど他にもスタート次第でハナを切りたい馬もいそうだがグリム自身はスタートの心配はないので逃げる馬の直後から競馬出来るのは良い。
馬券は三連単でヒラボクラターシュ1着固定で買いたいですね。




