明日は佐賀競馬場でダートグレード競走、佐賀記念が行われます。






2008年の佐賀記念は兵庫のチャンストウライが優勝。



チャンストウライは父ブラックタキシード、母ダイタクプルクラという血統で兵庫・西脇所属として2005年園田競馬場でデビュー。


JRA認定新馬戦ファーストトライ競走を優勝し、中央に遠征、中央の芝では悪くない走りはしたが優勝には至らなかった。


その後、間に休養を挟んで地元オープンを連勝して兵庫ダービーに出走、見事優勝。


続く菊水賞も制して兵庫二冠馬となるが骨折が判明、長期休養に入る。



復帰初戦のオープン戦を1着の後は名古屋・梅見月杯で2着、初のグレード競走挑戦の名古屋大賞典では中央馬相手に差のない5着に健闘する。


地元に戻り、兵庫競馬の大一番、兵庫大賞典では1番人気に応えて強敵タガノインディーと一騎討ちの末、優勝、この勝利により陣営はダート春の王者決定戦、大井競馬の帝王賞に挑戦する。


帝王賞には中央のGⅠホースや南関東のトップクラスが出走していた事もあり、全国的な活躍していなかった兵庫のチャンストウライは15頭中、13番人気。


しかし、チャンストウライはインコースでじっくり脚を溜め、最後の直線では前を行く中央勢とは差があったがしぶとく伸びて4着と大健闘。


園田・姫山菊花賞2着、名古屋・東海菊花賞1着、再び中央勢との戦いになった名古屋グランプリでも3着と全国的にも互角の勝負を演じる。



兵庫県競馬の快挙




年が明けて5歳になったチャンストウライは引き続き、遠征競馬を敢行、2008年の初戦は交流重賞、佐賀記念。


中央からは前年優勝馬クーリンガーなど中央勢も出走していたがチャンストウライは堂々の2番人気に支持される。


レースは好位追走から3、4コーナーを持ったままでひとマクリ、直線では前年優勝馬クーリンガーを4馬身ちぎる圧勝、レコードタイムのおまけ付き。


この勝利は兵庫所属馬として遠征先のグレード競走初制覇の快挙(ロードバクシンの兵庫チャンピオンシップは園田競馬場)。


一番充実している状態のチャンストウライは2歳時以来の中央に挑戦、芝3000m天皇賞・春の前哨戦であるGⅡ阪神大賞典に挑戦するが10着、続く京都・ダート1800mのGⅢアンタレスステークスでは13番人気だったが直線で猛追し、5着と健闘する。


2008年も前年4着と大健闘した大井・帝王賞に出走するが6着となり、ここからチャンストウライは夏バテを起こしてしまう。


この年、地元・園田競馬場で開催されたJBCクラシックに何とか間に合ったが夏バテが尾を引き、10着と大敗。


その後も遠征競馬を続けたが以前の強さは影を潜めてしまい、2009年春以降は地元中心のレースにローテーションを組んで行く事になった。


それでも地元なら能力の高さを見せて兵庫大賞典、楠賞などの重賞を制したが2010年の六甲盃のレース中に故障、幸い大事には至らなかったがこれが最後のレースになった。




引退後は高知・土佐黒潮牧場で功労馬として余生を過ごしています。



チャンストウライは佐賀記念を優勝した頃の一番全盛のタイミングでの中央挑戦は本当にワクワクしましたね。

中々、一地方競馬場からこれだけの馬は出てこないので再び兵庫県競馬からチャンストウライのような馬が出てくる事を楽しみにしたいですね(^-^)





今年の佐賀記念。




発走は16:30です。



JRA5頭、兵庫2頭、笠松1頭、地元・佐賀3頭の11頭で争われます。


兵庫からは新春賞の1、2着馬が遠征、相手は強いですが頑張ってほしいですね。


と言うものの一線級は不在もやはり中央勢は強力。


現在は佐賀所属の元中央所属のGⅠ級ホースであるグレイトパールとハイレベルな中央ダート明け4歳馬2頭の三つ巴の戦いになりそうですね。




それでは佐賀記念の予想を評価順で紹介します。




◎7ヒラボクラターシュ
○1テーオーエナジー
▲10グレイトパール
△4アスカノロマン
△8エイシンニシパ
△2リーゼントロック




本命はヒラボクラターシュ。

中央の強力明け4歳馬でヒラボクラターシュ自身も3歳時の昨年はレパードステークス2着の他にラジオ日本賞、福島民友カップと古馬相手に2つのオープン特別を優勝。


前走のGⅠチャンピオンズカップは9着に敗れたがダート最高レベルの強敵相手に果敢に先行する競馬を見せた。


前走の強気な競馬は先行力が重要になる今回に生きてきそうだし、テーオーエナジー、グレイトパールに比べて2キロ軽い斤量も魅力。


急遽チャンスが回ってきた岩手(現在は佐賀に短期騎乗)の山本聡哉ジョッキーにとっても初のグレードレース制覇が懸かる為、力が入る。






対抗はテーオーエナジー。

昨年は兵庫チャンピオンシップを優勝し、3歳で挑戦したJBCクラシックでは外枠から先行し、優勝馬ケイティブレイブから0.8差の7着と今後の活躍が期待出来る内容だった。


JBCクラシックの経験が生きた感じでその後は師走ステークス、ポルックスステークスと古馬相手にオープン特別を連勝。


個人的にヒラボクラターシュとテーオーエナジーは同等のレベルと思うがヒラボクラターシュは今回55キロという事で対抗評価に。


もちろん、勝っても何ら不思議はない能力の馬。





佐賀のグレイトパールは中央所属時はGⅢ2勝を含む6連勝をマークしたGⅠ級ホース。

中々、中央競馬で6連勝もする事は並の馬では出来ないし、かなりの能力を持っているのは確か。

佐賀移籍後は調教替わりと言わんばかりの強さで2連勝。

今回は中央のオープン馬相手なので鵜呑みには出来ないが息を吹き返しているなら格的に圧勝しても不思議ではない。





穴は長くグレードレース挑戦を封印していた兵庫の強豪エイシンニシパの食い込みか。





馬券は三連単でヒラボクラターシュ→テーオーエナジー→▲△△△を本線にグレイトパール→ヒラボクラターシュ、テーオーエナジー→△△△も少し押さえた感じで買いたいですね。




明日は代替の東京競馬もあるので忙しいですね笑