今週日曜日、東京競馬場で行われるGⅢ根岸ステークスに出走を予定しているラブバレット。
3年連続での根岸ステークス出走になるラブバレットだが今年は中央所属になっての出走になる。
昨年はJRA京都競馬場で行われたJBCスプリントにも出走、岩手競馬の看板馬として笠松グランプリ3連覇、グレードレースでも2、3着の実力があるラブバレット。
岩手所属馬から相次ぐ禁止薬物が検出され、開催中止を余儀なくされている岩手競馬だが交流重賞でも中央勢と互角に渡り合える数少ない馬であるラブバレットもその被害者になっている。
好勝負が期待されていた、昨年末の園田・兵庫ゴールドトロフィーも渦中の岩手競馬所属馬という事で公正競馬確保の為とし、出走取消となるなど他地区での出走もままならない状況。
しかし、馬には何の罪もない訳で、出走すらさせてもらえない状況の競馬場所属なら今回の中央移籍も仕方ないとも言える。
岩手競馬のスターホースがこうした形で中央に流出してしまう事は岩手競馬のファンはもちろん、地方競馬ファンとしても非常に残念でならない。
現実、ラブバレットのように岩手では実績が抜けている馬ぐらいしかこうした形での移籍も簡単ではないはずで現在、水沢・盛岡に所属している馬の今後がどうなるか非常に心配ですね。
競馬が開催出来ない状況でも預託料は掛かる訳でこれ以上辛抱出来ない馬主も出てくる可能性もあります。
そんな中、中央所属馬として根岸ステークスに挑むラブバレットにはトウケイニセイ、メイセイオペラ、トーホウエンペラーなど偉大な先輩が支えてきた岩手競馬の存在意義を見せてほしいものです。
