村上春樹の「1Q84」のbook3が4月16日に発売される。

 だからというわけでもないのだが、最近読んでいなかった村上作品の「ダンス ダンス ダンス」を読んでいた。まだ、下巻に入ったばかりだったので(400ページもある)、今週中に時間を確保して読み終えて、新刊に集中しようと思っていたが、今日家の仕事をしながら、どんどん読んでしまった。

 いろいろな出来事が起きて、それが別に解決されるでもなく、現実味がないような世界なのに、不思議なリアリティーに包まれていくという、村上作品独特の「観」に酔いしれた。

 読了してしまった。読み終えた直後、鳥肌がたっていた。


 別の用事で立ち寄った大手書店で「1Q84」book3を予約した。


 僕の夢はたくさんあったのだが、「作家」というのもその一つだった。

 いつか、村上作品の雰囲気とはまた違う、しかし、村上作品のような、内部から人を突き動かすような作品を書いてみたいと思いをあらたにした。

 ミュージカル映画はあまり観たことがない。「サウンドオブミュージック」はとてもいい映画だったことは覚えている。

 中学生のころだと思うが、映画館で観た唯一のミュージカル映画は「All that jazz」。主役のロイシェイダーが現実と幻想の中で堕ちていく内容で、中学生の僕にはアダルトな内容だった。ハッピーなエンドでもないし、観た当時はたいして感動もしなかったのだが、どうも後々まで印象に残る何かがあったようだ。

 さて、それ以来の映画館で観るミュージカル映画「Nine」。ダニエル・デイ・ルイスが演じる映画監督グイド・コンティーニの人生を、主として女性に焦点をあてて描いている。マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルスが両脇をささえ、その周辺にはニコール・キッドマン(なぜ、あなたが周辺なんですか?)、ジュディ・デンチ、そして誰でも知ってるソフィア・ローレンまでもがいるのだから、大変な映画なのだ。女性陣は確かに華やかで美しく、男性陣も粋でかっこいいイタリア男たちという演出だ。もちろん俳優で目立ったイタリア出身という人はソフィア・ローレンくらいかもしれないし、舞台はイタリアだけど英語映画なのではあるが。

 それでも、モノクロで描かれた少年時代の風景の乾いた感じなんかは、舞台で表現できるものではないし、映画ならではのアングルも生かされているので映画にする意義はあったと思う。

 多分、評判はわかれるのだろうなぁ。一昨日、本屋さんで「キネマ旬報」を立ち読みしたら特集が組まれていて、ミュージカル好きなライターだろうか、絶賛する評が目立った。

 ミュージカル映画にはミュージカル映画の見方というのがあるのだろうか?

 何はともあれ、僕は楽しめました。主役のダニエルのようなかっこいいおっさんになりたいと思いました。

 あと、特筆はパンフレットが900円すること。

 釧路限定、1000円上映。あと僅かで終了してしまうはず。

 さぁお近くの方は、さらに盛り上げていきましょう。

「しあわせの隠れ場所」を観てきた。アカデミー賞主演女優賞受賞の映画。作品賞にもノミネートされた作品。主演女優賞をとったサンドラブロックの演技は確かによかった。胸にジーンと迫る演技だった。「インビクタス」の時も思ったが、映画のように感動的な本当の話。現役ばりばりのフットボールプレイヤーの事実をもとにしている、力のある映画。
釧路の1000円入場料は、まだ続いている。今日は日曜日だったので、特にそうだと思うが、かなりの人が映画館に足を向けている。ポップコーンを売っているお兄さんも元気がいい。やはりこうでなくっちゃ。「しあわせの隠れ場所」も盛況だった。観客の反応もとてもよかった。笑いのシーンでは笑い、感動的なシーンではすすり泣く声が…。映画は、やはりこうでなくっちゃ!

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 小学生の高学年にルパンとホームズにはまった。もちろん、小学生向けに書かれた本だった。

 推理の部分がどれほどわかっていたかどうかは疑問だが、このころはやっていたテレビの「刑事コロンボ」の謎解きにも興味は移って行った。からくりがはっきりはわからないまま、ストーリーが終わって行くのはとってもはがゆかった。

 公開中のシャーロックホームズを観てきた。

 面白かった。上映時間はやや長いが、まったく退屈せずに観ることができた。ストーリーの展開も予想がつかず面白かったし、一度だけ行ったことがあるロンドンの雰囲気も、僕がもった印象に近かった。テムズ川の汚れ具合は映画の時代1890年代にはもっとひどかったかもしれない。いずれにしても、パリのラ・セーヌよりあかぬけないのが、ある意味ロンドンの魅力なのだ。

 巷の批評どおり、ホームズの読者にはワトソン医師のイメージはちょっと異なる気はしたが、ホームズとのパートナーシップはとても自然だった。

 イギリス英語のゴツゴツ感、イギリス人が重んじるユーモアも嫌みなく表現されていた。

 ストーリーを追ったり、名前を覚えたり、顔を見分けたりするのが非常に苦手な僕にとっては理解するのがぎりぎりではあった。多分、普通に映画を観ることができる人にはそんなに複雑なストーリーではないはず。

 続編を匂わすエンドだが、この映画でちゃんとストーリーは完結しているのでご安心を。

 お薦め度は非常に高い映画です。

 「THE DARK KNIGHT」が原題。

 バットマンビギンズの続編になる。昨年度のアカデミー賞の話になると、必ず話題になる「ダークナイト」。

 今年からアカデミー賞ノミネート作品は10なのだが、ここのところずっとノミネートは5作品だった。10作品がノミネートということになれば、アカデミー会員が好きなちょっとマイナー系の映画だけでなく、興行収入がよかった作品もノミネートされるだろうということで始めらたようだ。

 新聞の文化欄でもし、昨年度からノミネート作品が10だったら、「ダークナイト」は間違いなく入ったろうと書いてあった。

 「ダークナイト」を観る前には「DARK NIGHT」なのだと思っていたが、「K」が入ることでまったく意味が異なった。

 「アメコミ=子供向けアニメ=バットマン」という図式が一般的な人たちに絶対に観てもらいたい。

 すごい映画である。ヒースレジャーはすごい。

 バットマンシリーズで題名にバットマンが出てこないのはこの作品が初めてだとか。

 とにかく、いろいろな思いが詰まったすごい映画だ。

 正直言って前作の「バットマンビギンズ」はこの「ダークナイト」の前ではかすんでしまうのだが、ちょっと変わったバットマンの雰囲気をしっかりとらえるために観てもらいたいと思う。

 大推薦の映画です。

 昨年公開された「サブウェイ123」をレンタルして観た。

 僕が映画を見始めたころはやった「サタデーナイトフィーバー」で踊っていた、あのジョントラボルタ、演技派デイゼルワシントンが主演というので、本当は映画館で観たかったが無理だった映画。

 公開時、中欧への旅が終わり、家や職場に集中しなければならなかった時だった。

 ニューヨークが舞台の映画。

 出てくる人たちがみんな何がしかの問題を抱え、同時並行で事件が進んでいく。

 人物の心の傷みもよく伝わったし、ニューヨークの懐の深さも感じることができた。ジョントラボルタはいい俳優なんだということが改めてよくわかった。

 

 「ドクターパルナサスの鏡」のテリーギリアム監督作品。

 確かに彼独特の世界。


 不思議感はずっと漂うかもしれない。違和感を覚える人もいるかもしれない。


 今日、たまたま借りてきたFranz FerdinandoのTonightというアルバムがテリーの作品の独創的センスを表しているかもしれないなどと考えた。

 

 ただ、要するにどうなんだ、この世界。と聞かれれば、僕は好きだということだ。


 理屈では表現できない世界に、テリーは私たちを、魅惑的に誘いこんでくれるのだ。


 観るかどうか、迷っている人がいたら、お薦め。


 僕に初めてFranz Ferdinandoを紹介してくれたスコットランド出身の友達は「ドクターパルナサスの鏡」を観たのだろうか。もし、観ていたら、どんな印象をもったんだろうか?

 彼はいまごろ何をしているのだろう?

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 「愛を読むひと」を観た。

 昨年度のアカデミー賞主演女優賞をとったケイト・ウィンスレットが熱演している映画。DVDで観たのが少々残念。数十年の年月を越えて描かれるストーリーで、街並みが美しかったので、映画館で観たかった。ケイトの演技はたしかによかった。老けたときの表情は、特に目線が難しいと思うが、かなりいい線いっていたように思う。

 人間の年輪は眼に現れるものなのかもしれないなぁ、などということを考えた。

 舞台がドイツで、ナチスもからんでくるのに、ずっと英語で皆が話すというのは、確かに少々違和感があった(それを指摘している友人がいた)。聴くだけならまだあまり気にならなかったかもしれないが、この映画では文字としての言語が重要な場面で出てくるので、なおさら気になった。

 もし、ドイツ語でこの映画を作り上げて、英語文化圏をふくめ字幕で上映するわけにはいかなかったのだろうか?ドイツ語のごつごつ感で観るとまた違った雰囲気だったろう。

 イーストウッドの監督第30作目。

 モーガンフリーマンとマットデイモンが主演。大好きな俳優が2人も出ているので、期待度は大きい。

 時間を忘れる、とにかく魅せてくれる映画だった。

 モーガンのマンデラ訛りもきっとリアルだったろうと思える、聞き取りやすい英語。残念ながらボストン出身のマットの南アフリカ訛りを見抜けるほど、僕の英語力はないのだが…。

 イーストウッドの映画としては、重苦しさはないので、緊張感が苦手な僕のような人には向いている。

 パンフレットを読むと、モーガンがマンデラに惚れ込んで映画化を決意し、イーストウッドに監督を依頼したということが書いてあった。

 なるほど、そういうことか、それであればこの映画のちょっと近年のイーストウッドっぽくない雰囲気もよく理解できる。

 さて、映画を離れてちょっと考える。

 黒人のモーガンが白人のイーストウッドに黒人のソウルフルな演出を期待して監督を依頼する。その時、モーガンの心の中に生まれる感情、また、そのオファーを受ける(グラントリノを監督した)イーストウッドの心持は、どんなものだったのだろう?

 想像はできるが、本当のところはわからない。

 当人同士の友情のような人間的な結びつきは、人種という歴史的な結びつきを越えられるのか?いや、それはまったく別のものなのだろうか? 偏見、差別というものにいまいち鈍感な私たちは、この映画の傷みを本当に理解することができるのだろうか?

 いろんなことを考える映画だった。

 こうやって、自分のことを振り返らせる映画、やっぱり名画なんだろうと思う。

 


 ブルースウィリスが好きだ。

 髪が薄くてもかっこいい。それをしっかり見せてくれた功績は大きい。中途半端な薄い毛を頭皮になでつけて髪があるように見せようとするのは見苦しい。潔さの問題だ。自分の美学に忠実になってほしい。

 そんなブルースの新作。

 内容は想像していたより面白かったし、いわゆるアバター(本人の分身)の取り上げ方も不自然ではなかったと思う。

 評判は特にすばらしいというわけではないが、僕は終りまで楽しむことができた。

 確かに、これといったインパクトは…。

 でも、基本的に批判はしたくない。

 人間の根源について考えるヒントはたくさんある。