吉岡温泉「新生館」 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

山陰の温泉へ一人旅する夢見た今朝は6時に起きた。

アンドリュー・ヒルのアルバム「リフト・エブリィ・ボイス」をレコードで聴いた。

朝食は昨夜スーパーで4割引きやった天丼。デザートは茨城産梨。

友人達に長文のメール送付した。

「新・白蛇伝」第29~31話をギャオで見た。

ジェフ・テイン・ワッツ→ジャック・デジョネットとドラマーの演奏をユーチューブで聴いた。

秋分の日の昼食は西浅草「イマージュ」で。注文したのは牛すじトロトロカレー。サラダ、プチデザートにブランマンジェが付き1210円と値上がりしとった。

満足して店出て、スーパーで食料買うて帰宅。

筋トレ20分し、牛乳飲んでから風呂に一時間浸り考えとった。成長無き日本となって久しく、多くの国民の可処分所得が減っとるから、岸田文雄政府は貯蓄から投資に金動かそうとニーサの恒久化しよるんや。政府がやるべきは逆なんや。国民の可処分所得を増大させる策しよればニーサなんぞ要らん。結局ニーサ恒久化も自己責任拡張作戦の一つやないのかと訝っとった。

「新・白蛇伝」第32話をギャオで見た。

友人にメール送付した。

西山瞳→野口茜とピアノ演奏をユーチューブで聴いた。

夕食はカナダ産豚肉、北海道産ブロッコリーとじゃが芋、岩手産ピーマンをタジン鍋で蒸して食うた。デザートは青森産りんご。

ラジオ「テイスト・オブ・ジャズ」を聴いた。

ほな、出て来た温泉のメモ書きを写しますわ。吉岡温泉の温泉街は訪れた頃からどない変わっとるやろか?

 

 

吉岡温泉「新生館」へ泊まったんは三十代の半ばや。季節はメモからすると晩秋やろ。

池田藩の殿さんの湯治場やった吉岡温泉へは、山陰本線鳥取駅からバスに乗り30分弱。大きな湖山池に近い。共同浴場を中心とした温泉街がまだ落ち着いた湯治場風情を残しとった。初夏、小川では源氏蛍が飛び交うんやて。ええね。

「新生館」の建物は鉄筋二階建てやった。

今は廃れつつある性善説信奉されとるんか部屋に鍵が付いとらんかった。室内も至って昭和な雰囲気やった。

夕食がすぐ整うちゅう事云われたが、その前に入浴時間を30分もろて風呂に行った。

誰も居らん浴場の湯船は思うたよりもこぢんまりやった。しかしながら掛け流しの熱めの湯は柔らかで、上がると肌がしっとりした感じやったわ。美肌の湯を謳うとる。

痔と皮膚病によう効くらしいでえ。

泉質は弱アルカリ性単純泉。

浴衣に着替えて風呂場出て部屋に戻り座った途端、見計らったように仲居が呼びに来た。

別室に通されての夕食はボリュームたっぷりでしたわ。海の幸が供され日本海で獲れた新鮮な魚の刺身が旨かったが、なんちゅうても松葉蟹ですわ。これを食いにここに来たとも云える。格闘するかの如く食いに食うたでえ。松葉蟹を食いに通う常連客も少なくないそうや。

食後、茶を一杯喫してからまた風呂に行ってみると、一人だけ湯船に浸っとって、赤ら顔したガッチリ体型の小父さんやった。湯船出たり入ったりしとるが、何やら独り言呟き続けとるんやけど、その声は上品さ醸しとりまんねん。ワテは何気なく聞いとった。もしかしてこれ迄の自堕落な暮らしっぷりの懺悔かもと思うたからや。告白し悔い改めたくなったんやと思うたからや。ところが小父さん、時々訳分からん事云うて、ワテの脳を混乱させるんや。人間関係知らんせいもあるんやが。小父さん、ただ思い出に浸っとったんやろか?それともワテに歩んで来た人生聞かせたかったんやろか?気づくと、それに耳傾けて長く居てしもた。

不思議な小父さんやったと思いつつ部屋に戻り、暫くテレビ見て過ごしとったが、寝る前にもう一風呂とタオル持った。静まりかえった浴場へ行き短時間浴びて戻ったんやが、湯冷めし難く布団に入っても眠るのに時間掛かったわ。

翌朝早く目覚め、朝風呂へ行ったら昨夜とちゃう小父さんが一人で居った。無言やった。それがフツーやね。

朝食に品数あって満足。

どこがどうちゅうんやないけど、なぜかほっこりする宿やった。それにしても、松葉蟹を鱈腹食えたにしては宿代安かった。鳥取市に泊まるなら、またここにするわ。