中宮温泉「にしやま旅館」 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

今朝は7時半に起きた。

ようスウィングするハロルド・メイバーンのピアノ演奏をユーチューブで聴いた。

朝食に北海道産ゆめぴりか米でご飯炊き、くめ納豆、紀州産梅干で二膳。デザートは山形産洋梨。

急に寒くなったんで、昨日から風邪ひいてくしゃみは出るわ鼻水垂れとったが、今日は時々鼻水垂れるだけになった。

体調崩したんで昨日せんかった掃除洗濯し、ジョン・コルトレーンの演奏をユーチューブで聴いた。
昼食に浅草「みくも」へ行ったら、本日のランチはお休みとの貼り紙が・・・それで、裏浅草「とんかつ やまとや」へ行った。ここ数年牡蠣フライ定食ばかり注文し食うとったが、今日は御徒町「舞豚」の豚肉と比較してみたく久し振りにヒレカツ定食にしたが、ヒレカツ旨かった。キャベツ千切りの他にご飯、味噌汁、お新香が付いて850円也。

スーパー2店寄り食料買うて帰った。

筋トレ小一時間した。

牛乳飲みながら「鹿鼎記 ロイヤルトランプ」第36話をギャオで見た。

夕食は長崎で獲れた真鯵の開きを2枚焼き、御飯と食うた。デザートはインドネシア産バナナ2本。

昔、Wみさんと秘湯へ行った時のメモ書きを写しますな。

 

 

霊峰と云われる加賀白山の山麓にある中宮温泉「にしやま旅館」にWみさんと行って来たが、ごっつ遠かった。正に秘湯や。

羽田から飛行機で小松空港迄はええとして、そこからバスで金沢駅迄50分。また乗り換えたバスに20分弱で北陸鉄道の野町駅。そこで電車に乗り白山下駅迄は1時間20分。そしてまた山道走るバスに40分乗って中宮温泉に。着いた時ホッとしましたがな。やっとの感あった。東京からやと半日掛かります。

行程説明してWみさんがOKしてくれたさかい行けたんやけど、こないに乗り換え多いと行くの嫌がる者も多いはずや。兎に角、乗る交通機関の出発時刻優先の旅になるからな。

昼食は乗り継ぎの隙間時間にWみさんがつくって来てくれたパニーニを食べるしかなかった。

北陸鉄道に乗ってからは、ドンドン山の中に進んで行く風景の移り変わり楽しめた。

日本秘湯を守る会会員の中宮温泉「にしやま旅館」は、目の前に白山連邦が広がり見せる原生林と谷川に囲まれた大自然満喫出来る地にあるんやが、思うとったのと違うて鉄筋の建物やった。鄙びた木造の建物やと思うたんや。

営業は黄金週間頃から11月末位迄なんやて。豪雪地で雪に閉ざされてまうからや。

帳場の脇に自在鉤の掛かる囲炉裏があり、熊の毛皮敷かれ狸の剝製なんぞも置かれとった。如何にも月の輪熊も狸も出て来そうな地域やった。

案内された部屋で茶飲み終えると、「森林浴がてら周り散策してみる?深緑の山道」とWみさん。

乗り物疲れしたワテ「まずは風呂入りに行かん?」

「S吉はお風呂にどうぞ。私は散策の後で入るわ」

「熊に遇ったら、慌てず騒がずそろりそろりと後退するんやでえ」

木造りの浴室には先客が四人居ったが、会話交わす者は無く静かに檜の湯船に満ちた薄緑な濁りの湯に浸っとった。湯が熱かったからワテは烏の行水の如く湯船から早く上がったがな。

森林浴済ませ、ひと汗掻いた後に入ったWみさんに云わせると、「とろみのある柔らかい湯でいいじゃん」

「そう云われれば、とろみあったかも」

「ほら、肌スベスベ」と、浴衣の袖まくって腕を差し出した。

「けど、あの熱い濁った薄緑の湯に暫く浸っとったんか?」

「少し熱めだけれど、色が薄緑?褐色に見えたけど」

「男湯と女湯の泉質異なるんやろか?」

泉質は重曹弱食塩泉。

もたらされた夕食は岩魚塩焼き、天ぷら他山菜料理、なめこ料理と地元の食材でつくったもんが並んで好ましかったし、熱くあるべき物が熱かったのもええ。

食後、ふたりで外に出て暫し星空を仲よう眺めとった。

「星に願いを叶えてもらおうかな」と彼女がワテの方向いた。

「星にも願いはあるやろなあ」

そない遣り取りしながらな。

戻った部屋で、翌日訪れる金沢の行く所をガイドブック見ながら話し合ったわ。

ここは開湯以来胃腸の霊泉として知られとるんやて。そやから寝る前にもう一度入りに行った時、湯口近くに置いとるコップで飲んでみたが不味かった。でも、健康の為と二杯飲み干したら、胃の働きが活発になったんか腹空いて朝食が待ち遠しかったわ。

部屋に戻ったら、微かな寝息が聞こえるんや。既にWみさんは布団の中に居り眠っとったんや。

それで、彼女が持参し残っとったチョコレートを全て食うてしもた。そしたら、ワテにも睡魔が寄って来たんで、布団に潜り川の瀬音を耳にして寝た。

 

後で分かった事やが、小松空港からタクシーに乗り向かった方がかなり早く着けたんや。

今からすれば、ふたりでの乗り継ぎ乗り継ぎの旅も忘れ難くてええんやけれどな。