角間温泉「岩屋館」 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

昨夜はNっぺ、CHIちゃんペアと「飯田橋三州屋」で酒飲んで、Nっぺには、若い頃M夫ちゃんに純潔けがされたトラウマをほじくられたが、その罪滅ぼしなのか御馳走になった。重いお土産ももろたんで、電車利用したから22時半前には帰宅したんやけど、ラムレーズンアイスミルク3本舐め、牛乳飲みながらラジオ「ジャズ・トゥナイト」を最後迄聴いてしもたんで、起きたの8時半過ぎやった。

スタン・ゲッツのメロディアスな演奏をユーチューブで聴いた。

朝食は茨城下妻市産こしひかり米でご飯炊き、くめ納豆、紀州産梅干で二膳。デザートは栃木産トマト。

大西順子のアルバム「バロック」をCDで聴いた後、Nっぺ、CHIちゃんに御礼と抗議の葉書を認めた。

昼食に西浅草「イマージュ」へ行った。ワンプレートランチを注文したが、小海老ととうもろこしのキッシュ、ローストポーク、浅利のリガトーニ、サラダ、パン、プチデザートにコーヒーゼリーが付き、飲み物がドリンクバーで1080円也。

満足し店出て、上野公園へ「台湾祭り2017」見に行った。

帰宅し、「後宮の涙」第1話~第3話をギャオで見た。

筋トレ30分した。

ラジオで大相撲聞いたが、横綱大関がコロッコロと負けた初日やった。

ネットでは燕軍を応援したが、1点リードの9回表小川泰弘が追いつかれ延長引き分け・・・

夕食はタイ産鶏肉、メキシコ産南瓜、青森産人参をタジン鍋で蒸し、ご飯と食うた。 デザートは南アフリカ産グレープフルーツ。

牛乳飲んで、風呂に小一時間半浸り、火蟻が話題になっとるが、テロリストやスパイもいつの間にかはびこらぬよう警戒強化せなならんと考えとった。グローバル化には備えねばならぬ事が多くなんねん。

 


95年初冬、Nっぺ、CHIちゃんに彼等の赤子と四人で真田の隠し湯として知られる上田の角間温泉「岩屋館」へ行った。岩に見所ある角間渓谷の一軒宿で、日本秘湯を守る会の宿や。

すぐ近くに岩屋観音があるんやが、坂上田村麻呂が開いたらしいそこへは急な石段を登って行かなならん。

人里離れた渓谷沿いの細い山道の先、短い橋渉ると「岩屋館」の玄関あった。木造の本館、後ろに鉄筋の新館とある。

通された部屋が寒かった。部屋への出入り口の襖の手差し入れる金具がなぜか無くて穴になっとるやないかい。

「覗き穴塞ぐぞ」云うて、Nっぺがそこへ新聞紙突っ込んで塞いだ。

窓からは、切り立った岩の壁が眼前に見え、下は渓谷なんや。

「ええ借景や」と云うたワテに、「寒々しいよ、夏ならよかったのに」とCHIちゃんが呟いた。

「夏は虫が仰山出まっせ、この辺り」

「寒いよりいいよ」と、赤子の顔を覗き気遣うCHIちゃん。

「そう云えば、ここは紅葉の名所なんやて」ワテは慰めにもならぬ事云うた。

「なんで今頃連れて来るんだ」Nっぺが口挟み、ワテを睨んだ。

「熊に遭いそうな所やけど、今なら冬眠しとるでえ」と、ワテはまた慰めにもならぬ事云うた。

「S吉、いい加減にしろよな、まったく」

ワテはちょっち考え云うた。「温泉が胃腸病によう効くちゅうから、ここはポンポ弱いNっぺの為に選びましたんや」

ワテとNっぺがその温泉入りに行った時、湯船は二つに分かれとったが、角間渓谷の湧水を加温した透明の方の湯船には小集団が肩寄合うように入って満杯やった。そやから、ワテ等はガラガラの小ぢんまりな湯船に入った。鉄分含んどるからやろ茶褐色した湯やが、ぬるめや。多分、小集団はこっちに入った後なんやろ。

部屋に戻るとNっぺ、後から浴室に入って来た外人さんが引きつった顔して出て行った云いますねん。仲良う喋っとったワテ等の関係を誤解したから出て行った云うんやけど、小集団の皆さんの方を見て出て行ったのかもしれん。

炭酸泉の冷鉱泉で、じんわり体の芯から温もる湯やった。

夕食は鯉料理がメインで、信州蕎麦がなかなかやった。

食後、茶褐色に染まったタオル持って風呂へ行ったが、ワテ等の居る間は小父さん一人しか入りに来んかった。

深夜、床に就く前にも独りで入りに行ったが、ワテが浸っとる間は誰も来んかったんで貸し切り状態やった。

ぐっすり眠れた翌朝、Nっぺ誘い風呂に行ったが、もう賑わっとった。

朝食は素朴なもんやったが、ワテは大盛三膳食うた。