「フェッラーリ ブリュット」 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

エイプリル・フールの今朝は8時に起きたら鼻詰っとった。植物に水遣りし、朝食は昨夜スーパーで半額になったんで買うとった柔らかロースカツ重。食事中にくしゃみ4連発。デザートは青森産りんご。花粉症の薬飲んだ。
マッコイ・タイナーのアルバム「サマ・ラユーカ」をレコードで聴いた。

筋トレ30分した。

風呂に小一時間浸り、クックパッドの経営方針を巡る騒動を考えとったんやが、ワテは創業者の方針進めて欲しいわ。
昼食は松が谷「ル グルニエ 」に入り、静かに流れるボサノバ聴きながら平日限定のビジネスランチを食うた。今日のメインの豚タンのコンフィ ケッパーソースにサラダ、パン、コーヒーが付き1290円也。

満足して店を出て、スーパーに寄って食料買うて帰った。
ウェイン・ショーターの「ウィズアウト・ア・ネット」をCDで聴いとったら、郵便局に行かなならんの思い出して出掛け、戻って来てまた「ウィズアウト・ア・ネット」を聴いた。
それから、DODとOKとの約束の九段下駅へ歩いて行った。


今年もDODとOKふたりとの恒例の桜見は、昨年同様千鳥ヶ淵にした。
千鳥ヶ淵の桜は間もなく満開ちゅうところや。明後日の天候がどうなのか知らんが、満開は日曜日になると思われまっせ。
今年の桜見も北の丸公園でシート敷いての酒盛りとはせずに、ふたりに紙コップ渡してワテがちょっち奮発して持参した「フェッラーリ ブリュット」を注ぎつつ飲み飲み、混み合う遊歩道を歩きましてん。
ワテがふたりに会うてしたの、まずは平謝りですわ。
と云うのも、ほんまは水曜日に桜見やったのを誤ってカレンダーの木曜に予定書き込み、それ信じとったら当日DODから電話来て、「待てども来ないんで電話したわよ、今どこなの?」云うちょっち怒気含んだ声。ワテ、最初は何の事か思うたが、勘違い指摘され、頭下げながら電話受けとりましたがな。
当然今夜もワテは、千鳥ヶ淵で今年二度目の桜見となったふたりにその時同様平身低頭でお詫びしましたがな。「プータローだから気が緩んでる」とか「緊張する事無い生活してるからボケが始まった」とか散々説教され続けても、一切余計な事口にせず誠心誠意お詫びしましたでえ。
ふたりの気が静まったところで千鳥ヶ淵へと歩き出した。
気分変える為、鴻海精密工業にあっさりしてやられたシャープの経営陣の頓馬さの話を振ってみたんやけど、それにはふたり共興味無さげやし、クックパッドの経営方針にも興味無さげなんで、一転巷間のネタにしたがな。
ふたりの関心は5人と不倫しとった乙武洋匡やなくて経歴詐称のホラッチョ伸一郎川上やった。
「夏の参院選東京選挙区に自民党の目玉候補として出馬予定しとった乙武の事語り合いたいんやけど」
「あの人の顔、段々悪くなってない?政治家になったらもっと悪くなりそう」
「興味無いなあ」
「乙武夫人にも関心無いんか?」
「無い」
乙武夫人の事語りたかったワテやが、そうきっぱり云われてしもては仕方なく、何とDODもOKも好きやったと云うホラッチョ伸一郎川上の話に移った。そう云えば、税理士Nっぺもホラッチョのラジオ番組長年愛聴しとったと云うとったな。
「何度か「報道ステーション」でホラッチョ喋っとるの見たが、大学卒業する程学んで無くともあの位云えたらテレビでのコメンテイターは務まるわな」
「松本人志もそんな事云ってた」
「毒にも薬にもならぬちゅうか、波風立たぬコメントしとったがな」
「専門家じゃないコメンテイターなら皆そんなもんだよ」
「ワテはな、フジテレビが経営コンサルタントをキャスターに据えようとしとったご都合主義が腹立たしいんや。ホラッチョも、経営コンサルタントがキャスターやってはあかんやろ。職業倫理無いんかいな」
「報道バラエティー番組だし、ショーンもタレントだからいいんじゃない」
「経営コンサルタントなの?ショーンってメインの仕事は声優だと思ってた」
そないな認識のふたりに、ホラッチョが年商30億円の社長様としてテレビに出てた事。インテルのCFでナレーションやっとる事など聞いたが、この話盛り上がりそうやなと、「お口潤してから話続けまひょ」と、スプマンテと紙コップを出した。
コルク抜いて、「イタリアの大統領官邸をはじめ、イタリア大使館の公式晩餐会、それに華やかなイタリアのモード界でのパーティでも必ずサーヴされる瓶内二次発酵のスプマンテやねん」と、コップに注ぎながら覚えて来た売り文句を云うた。
「有名な車屋さんがオーナーなの?」とOK。
「知らん。名前が同じだけで違うと思う」
「輝く黄金色してる。シャンパングラスで飲みたかったわね」とDOD。
「今日のところは紙コップで勘弁してや」
「演出忘れてるわよね」と、DODはOKの方を向き同意求めた。
「ほな乾杯!」ワテは叫び、ふたりを見たら、彼女等の咽喉が動き出しとった。
「フルーティー」と笑顔のOK。
ワテも飲んで云うた。「シャルドネ種を使うとるわな」
「やわらかな口当たり」とDOD。
「そやな、口当たり滑らかや」
三人のコップとも瞬く間に空になって、ワテはまた注いだ。
ワテがきめ細かい泡立ちしとるの眺めとる間にふたり共飲み干しとった。
「すっきり辛口」とDOD。
「余韻が長いのがいいね」とOK。
「値段聞いてもいい?」とDOD。
「幾らしたのかしら?」とOK。
「4千円弱やった」
「そうなのか、3千円だったら買うんだけれど・・・」とOK。
「そうだよね、4千円はどうかな」とDOD。
なかなか厳しい価値付けやった。
ふたりのコップに黄金色の液体注ぎつつ云うた。「ミネラリーな酸味やな。天ぷらに合うと思うわ」
「魚の煮付けともいいんじゃない」とDOD。
「ショーンにも似合いそう」と、笑いながらOK。
「落ちた犬は叩かれるって云うけど、あそこ迄するのは可哀相に思う」とDOD。
「落ちたのが犬やったらな。あの人達はごっつ高いギャラ貰う分、落ち度があったら大衆のストレス解消に生贄にされる役回りなんや。それより、Mちゃんから聞いたんやけど、ホラッチョがキャスター務めようとしとったの「スポルト」の後の番組なんや。「スポルト」が無くなるの寂しいがな。ワテやMちゃんにとってはそっちの方が事件やでえ」
「S吉、家にテレビ無かったんじゃないの?」とDOD。
「でも、寂しいんや」
そないな会話し飲んどったらスプマンテの瓶が空になった。
今年は長州神社へは寄らず、田安門辺りのほぼ満開の桜眺めた後は神楽坂の居酒屋に行って飲み直し、店出たら雨降っとったんで飯田橋駅から電車利用して帰って来た。心地ええ酔いですわ。
ところで、「報道ステーション」を契約期間が満了し降板した古館一郎は、伸一郎川上を胡散臭いと思わんかったんやろか?