NN君の2015年度 マイ ベスト シネマ<洋画編> | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

今朝は7時半に起きたが、くしゃみ4連発した。

朝食には昨夜スーパーで買うとった半額の温玉チャーシュー丼。デザートは愛媛産伊予柑。花粉症の薬飲んだ。
ヴィブラフォンのボビー・ハッチャーソン→ピアノのアンドリュー・ヒルの演奏をユーチューブで聴いとった。聴く度思うんやが、アンドリュー・ヒルの演奏は独特やなあ。

風呂に小一時間浸り考えとった。やはり安倍晋三政権の景気浮揚って異国人からの観光収入しか無いねん。インバウンドちゅうやっちゃ。日本は安全やし、汚い所ほとんど無いし、自然美しいし、見所もいっぱいあるし、日本人は優しくホスピタリチィーちゅうのあるし、食い物ごっつ旨いんやから、そりゃ一度来日したらリピーターになるやろ。けど、来過ぎたら地域住民にはええ事ばかりやあらへんでえ。安倍晋三政権はそこ迄考えとらんやろが、5年後位には観光異国人多過ぎ不便やちゅう気持ちになる観光資源ある地の住民少なからず居るようにやろ。
昼食に歩いとると鼻水垂れ出しティシュで拭くと鼻血が・・・松が谷「ル グルニエ 」に行ったのは、以前は無かったビジネスランチ1290円也を食う為にや。今日のメインの仔羊モモ肉のソテー バジル風味が旨かった。サラダ、パン、コーヒーが付いとる。コーヒーにはほんまもんのミルク使うて欲しい。
半田酒店へ寄り、「大山 十水 無濾過生原酒」ちゅう1620円の限定品を買うた。
帰宅後、くしゃみしつつも筋トレ30分した。

アルフォンス・ムザーンのレコードアルバム「ジ・エッセンス・オブ・ミステリー」を聴いた。


下半身タイガースファンのNN君から2015年に90本観た映画でのベスト10<洋画編>(12月17日迄の公開作品)リストをもろたので、映画好きな方々に参考にしてもらえればと思い、リストを写し、併せてワテの感想や予想など記します。
尚、その中でワテが観たのは3作品や。いずれも満点ですわ。

次点 『草原の実験』(アレクサンドル・コット 露 1h37)
誰が衝動に突き動かされ広大な草原で何実験したんやろ?例えば、草を幾つも結んどいてその1メートル先に一万円札ヒラヒラさせといたら、仕掛けた罠に足掛けて転ぶ人が何人居るかちゅうの、燕九郎がやりそうやろ。出口無い四方囲む高い壁つくってメキシコ系移民とイスラム系移民を同数中に入れ生活させ仲良く出来るかちゅう実験、米国大統領選挙候補ドナルド・トランプならやりそうやな。それとも、まさか北朝鮮の王様金正恩の如くミサイル飛ばしたんやないやろな。
10位 『黒衣の刺客』(ホウ・シャオセン 台・中・香・仏 1h42)
名匠ホウ・シャオセンの新作があったの知らんかったわ。メガフォンとったの何年振りなんやろ?知っとったら観に行ったがな。また濃密な映像演出したんやろなあ。
この作品には妻夫木聡と勿那汐里が出演しとるんやて。けども、NN君に云わせると、二人共印象が薄いんやて。薄いちゅうんやから、妻夫木は女刺客が乗る馬の脚役で、勿那は女刺客が着る黒衣のほつれ縫うお針子役やろ。で、黒衣のヒロインはスー・チーやそうや。ミャンマーのアウン・サン・スー・チーやあらしまへん。「トランスポーター」でええ味出しとった台湾出身の方や。
9位 『アクトレス ~女たちの舞台~』(オリヴィエ・アサイヤス 仏・独・スイス 2h04)
ワテも観ましたでえ。ジュリエット・ビノシュ、クリステン・スチュワート等女優がよかったわな。
スイスのシルス・マリア行ってみたいがな。けど、ワテ長時間飛行機に閉じ籠るのいややから、多くの芸術家がインスピレーションを得たちゅう蛇が這うが如くうねうねマローヤの山々の合間を流れる雲を見られんわな。
8位 『カプチーノはお熱いうちに』(フェルザン・オズペテク 伊 1h52)
お熱いうちにと云われても、ワテ猫舌やからなあ、熱いのはあかんねん。
内容を想像してみるに、恋愛やと自覚したらカプチーノが冷めぬ内に何とかせなならん、と諭しとるもんやろ。ちゅう事は、猫舌の者は恋愛下手なんやろうか?
7位 『裁かれるは善人のみ』(アンドレイ・ズビャギンツェフ 露 2h20)
NN君によると、舞台はロシア辺境ちゅう事やが、権力によりもたらされる悲劇扱ったもんやろな。真正直者が裁判で腐りきった権力に挑みかかるも、あっ気なく撥ね返され無実の罪に貶められ悲惨な末路辿るちゅうものに違いない。裁くのが悪人のみなんや。善人なのを証明する為には、裁きの場に立つ事ちゅう社会には暮らしたくないわな。
6位 『アメリカン・スナイパー』(クリント・イーストウッド 米 2h12)
クリント・イーストウッドは何歳になっとるんやろか?メッセージ力のある作品を毎年撮っとる。頭下がるわ。
NN君曰く「イーストウッドはアメリカ映画界に残された数少ない良心だ。彼だからこそ、母国を批難する内容であってもそのメッセージには誰もが耳を傾ける。この年老いた硬骨漢は次に何を我々に問いかけてくれるのだろうか。この先も長く映画を撮り続けてくれることを切に願う」
5位 『サイの季節』(バフマン・ゴバディ イラク・トルコ 1h33)
モニカ・ベルッチがヒロインなんやて。彼女がアフリカで黒サイと結ばれるんやろか白サイと結ばれるんやろか?それともインドサイとか?
兎も角、どのサイでも、漢方薬の材料にする為中国などから密猟に来た悪漢共をその角で蹴散らして欲しいわ。乱獲され絶滅の危機にあるんやさかい。
4位 『夏をゆく人々』(アリ-チェ・ロルバケル 伊・スイス・独 1h51)
NN君によると、こちらの作品にもモニカ・ベルッチが出とるようやが、憧れの女性役を演ずるんやろか?
多分こないな物語や。ある夏の終わりの海辺近く、男が椰子の木々の間に吊ったハンモックで寝とると、足にイタミが走り、思わず叫ぶ。「痛!」体を起こし足見ると、咬みよった蟻が見上げとるやないか。「何すんねん、踏み潰したるぞ」と大声で凄む。咬んだ蟻は、「寝とる場合やなかろ。浜辺の道をあんたが憧れとる美熟女が通って行きまっせ。はよアタックせなあかんやろ。もう夏も仕舞いや。間もなく都会へ帰ってしまうでえ」と告げる。男は小声になり、「そない云われても高の花や、おいそれとはいかん」「昼間から寝とるあんたのような者にはどないな女でも高の花や。どうせ高嶺なら当たって砕けろの気持ちでアタックしてみなはれ」と諭す。「闇雲に声掛けしても振り向いてもくれんやろ。そもそもどないな言葉云えばええんや?」「ほな、ワシが教えたるから耳かっぽじって聞くんやでえ」とまあ、男と蟻が喋っとる間に美熟女の姿は見えなくなり、それっきり姿現さなくなりましたとさ。
3位 『さよなら、人類』(ロイ・アンダーソン スウェーデン・ノルウェー・仏・独 1h40)
NN君曰く「この監督の特徴が色濃くでた作品。グレーに統一された映像といい、時代設定の無頓着さといい、テンションの低い物語性といい、一つ間違えば負のスパイラルに陥りかねないすれすれの緊張感がたまらない。しかもここでは人間の本質が語られている。もう一度観たい度NO.3」
人間とロボットの因縁絡みの物語なんやろなあ。将来、人工知能搭載ロボットが人間以上の能力持つようになった時、人間は自ら更なる進化遂げたロボットに地球追い出されるちゅう予言物かいな?後何年すると人類は悲しみに暮れる事になるんか? 
2位 『マッドマックス/ 怒りのデスロード』(ジョージ・ミラー 米 2h00)
ロードショーから暫く経った神無月下旬、この作品観たさに高田馬場の「早稲田松竹」に仰山並ぶ人々目にしましたがな。最後列の方は立ち観になりますとアナウンスしとった。
NN君曰く「何本か観た超大作のなかでこの作品は明らかに次元が違う。娯楽映画にこれだけのエネルギーを感じるのは昨今では珍しい。SVXやCGが駆使されてはいるが、それらをあまり意識させないビジュアルとそのテンションの高さ、屹立する物語とそれに拮抗する役者たちの熱演に酔った」
ところで、それ程興味は無いアカデミー賞やが、『マッドマックス/ 怒りのデスロード』のフュリオサ大隊長役シャーリーズ・セロンが主演女優賞の候補にも入っとらんのは納得いかんがな。
1位 『神々のたそがれ』(アレクセイ・ゲルマン 露 2h57)
NN君曰く「今年の収穫はこの作品に出会えたことに尽きる。死ぬまでに何度も観たいが、映像があまりにも嗜虐的でアナーキーなためにソフト化は難しいかもしれない。これは、監督の遺書であり予言の書なのだ。これ以上の作品に巡り会うためにはあと何年生きなければならないのだろうか」
地球見渡せば分かる事やが、現実の世では、神さん達は黄昏とるどころか戦闘態勢で大変な事態ですわ。神話など読めば分かるように、神さん達は血生臭いの好きやからな。