岩尾別温泉「ホテル地の涯」 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

今朝は8時ちょっち過ぎに起き、朝食は昨夜買うといた肉まん三つをレンジ加熱して食うた。牛乳飲み、デザートは岐阜産富有柿。
ジョン・ヘンドリックスのアルバム「歌の叫び」をレコードで繰り返し聴いとったら、いつの間にやら雨上がったんで、浅草散歩に出掛けた。
昼食は花川戸「リペア」でポークソテー シャンピニォンとゴルゴンゾーラ風味ソースを注文。サラダとバゲットが付き950円也。
帰って、パソコン立ち上げニュース読んだり友人達にメールした。

筋トレ小一時間しとったが、靴下を買わなならんと思いアメ横へ歩いて行った。

咽喉の渇きもあり、「ヱビス スタウト クリーミートップ」が飲みたくなったんや。それで、「YEBISU BAR  上野の森さくらテラス店」に入り、知床鶏のチキンバスケットなどを注文し夕食としたんやが、ビールは1杯だけにしよと決めて入ったのに、バーテンダーのお嬢ちゃんがカウンター越しににこやかに勧めるんで、ついもう1杯御代わりしてしもたがな。
スーパーに寄って食糧調達し帰宅。

りんごジュース飲みながら、プレミア12の日本対ベネズエラ戦をネット観戦した。中田翔に脱帽。


2015年の晩夏、遅い夏休みをとったHちゃんと羽田を飛び立ち2時間弱で女満別空港に降り立ちました。ワテ、仕事で北見に入るのに利用した事はあるんやが観光でこの空港使うたの初めてやった。
外に出ると雨でんがな。肌寒い。着いたここは既に秋でしたわ。
そして、レンタカーの手続き済ませた14時半、北海道道東をドライブの一日目が始まったんや。
国道39号線を走らせ、遅い昼食は網走駅近くの回転寿司屋「かに源」へ入ったが、中途半端な時間にしては混んどった。鱈腹食うたが、小細工したもんの味はフツーやったものの、本日のお薦めの握りはどれも旨く、殊に厚岸の牡蠣は小振りやけれどごっつ旨かったでえ。
網走市街を抜けると周囲は自然豊かで、北海道らしさ満喫出来る。釧網本線JR原生花園駅近くには放牧されとる馬が居って、冬には白鳥飛来する濤沸湖を通り過ぎ、国道244号線走らせ鮭で名高い斜里町へと来ると優美な斜里岳を仰ぎ見られる。反対側は穏やかなオホーツクの海や。
車窓から海別岳も見て走り、雨降っとったが国道334号線沿いにある知床八景の一つオシンコシンの滝に立ち寄りその姿を眺めた。階段上り滝に近寄ると断崖からの水飛沫が衣服にかかったが、雨も降っとるんであまり気にならんかったわ。
そこからはどこにも立ち寄らず、ウトロ港近くの知床八景オロンコ岩も車中から眺めただけで一路その夜の宿に向かい車走らせたが、思うたよりも遠かった。しかも、宿の私道の入口迄到達してさえ、その標識には38キロと書かれとるやないか。「まだ、4キロ弱もあるんかい」と口に出た。流石、北海道の秘湯やとふたり共感心したでえ。
やっと着いたのが世界自然遺産に登録されとる知床の原生林に囲まれた一軒宿の秘湯でんねん。4月下旬から11月上旬営業の岩尾別温泉「ホテル地の涯」や。名前がえやろ、ちのはてやでえ。はるばる来た感ありますわな。
住所は斜里郡斜里町岩尾別温泉。樹海の中で携帯端末は使えへんので、そのつもりで。
ホテル傍の道の路肩に駐車しとるのは登山者の物だろうとHちゃんが云うとったが、登山口はすぐ裏やった。
ホテル前の駐車場にも多くの車があって、空いたスペースに車停めようとしとると、宿の係りの小父さんが出て来て名前を確認された。
チェツクイン済ませ、部屋で茶飲み浴衣に着替えると、宿の下にある野天風呂へ行ったんや。
なだらかな斜面に湯だまりのような三段に分かれた湯船があるんやけど、そこには中年のカップルと中年の女子が居った。男はすっぽんぽんやったが、他の二人はおぼこ娘でもあるまいに水着姿やないか!
水着はけしからんでえ。プールやないんやから。自然と一体化するのが露天風呂のええところなのに、それ分かっとらん。
{湯船の底が浅いなあ}と思っとると、Hちゃんが呼ぶ声が聞こえた。そこからちょっち離れた場所に滝見の湯と名付けられた小さな露天風呂があったんや。けど、そこはワテには熱過ぎて向かんし、前には葉が生い茂り滝はよう見えぬし、冬眠前に腹満たしとこちゅう熊も出て来そうな所なんで、片足入れただけで戻って、三段の湯で一番ぬるい下の湯船に小鳥の鳴き声や川のせせらぎ耳にして浸りましたがな。
これらの野天風呂は、ホテルが羅臼岳の登山者用にサービスとして管理しとるもんなんやね。脱衣所は無いんで、大きなビニール袋持参した方がええ。
温まって館内へ行き、内湯へ回ってゆっくりと純食塩泉の大浴場に浸っとったら、Hちゃんが露天風呂へ行こう云うんで、そこ出ると二つある丸太風呂の先の➡標識方向に歩んだんや。すると、庭園岩風呂と名付けられた混浴露天風呂があんねんけど、そこには先客が数組居った。Hちゃんは頓着せず奥の方に進んで行くんで、ワテも付いて行って浸ったわ。
夕食時間になり、すぐ食堂へ向かった。食材に地元の旬の物が揃う料理が出され好ましいが、ホール担当の小母ちゃん達はのんびりムードで働いていた。
よっぽど腹空いてたんか、珍しくHちゃんがその様子にいらついていたがな。「地元タイムで動いているんやから、ここに来たらワテ等が合わせな」と、ワテは余裕かましましたわ。
夕食の際に注文して飲んどった焼酎「しれとこ讃歌」の半分残った瓶と追加で頼んだ氷を持って部屋に戻り、それとワテが持参した日本酒を飲みながらラグビーワールドカップの話したりしてる内に眠くなった。
Hちゃん、寝相が悪くなっとって、脚がワテの方に侵略して来まんねん。翌日の車中で彼にその話したら、「云われた事無い」と首捻ってたわ。
翌朝目覚めると、夜寝入るのも早いが朝起きるのも早いHちゃんは部屋に居らんかった。朝食前の一風呂に行ったんやとワテも風呂場へ行くと、Hちゃんが丁度風呂から上がったところで、部屋の鍵渡し、ワテは昨日入っていなかった丸太風呂にのんびり浸った。
ゆっくり朝食摂って部屋に戻り外見ると、並んで駐車しとった車のほとんどが出払っとったがな。
ワテ等はちょっち食休みしてから宿出たんやけど、精算後覗いてみた売店で登山用品を扱っとるのが珍しかったわ。