「シャトー・モンローズ」 その1 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

Eみさんにやり込められとる夢で目覚めた今朝は7時に起きた。

朝食はチーズピザをレンジ加熱して食うた。デザートは熊本産甘夏みかん。
レコードアルバム「カウント・ベイシーとミルス・ブラザーズ」聴いた。

風呂に小一時間浸り、税金の使われ方に余り興味持たん人は政治音痴やと考えとった。

ラジオ「セッション2015」で大村朋子(バイオリン)、グレン・ザレスキー(ピアノ)、安ヵ川大樹(ベース)、柴田亮(ドラムス)を聴き、引き続き滑らかで伸びやかな歌声のヴァネッサ・ルービンをユーチューブで聴いとった。
筋トレ30分した。

昼食に西浅草出掛けて「鍋茶屋」に入りまたランチうな丼を頼んだが、やはり旨かったがな。1000円也。
それから、バラが入荷し出した花屋巡りしながら歩いとるとちょっち左膝が痛んだ。上野駅で電車に乘り、夕刻M君と待ち合わせの虚人戦ある神宮球場へ燕軍の応援に行った。

首位決戦で混むと思うとったが、左程でもなかったがな。試合は9回裏終え同点の儘延長戦へ。気掛かりは、復帰したバレンティンが二打席だけで交代した事。復帰初試合でまた怪我やろか・・・
10回裏サヨナラ勝ちで単独首位。ウキウキ球場後にし、店員に虚人ファン複数居る青山一丁目の蕎麦居酒屋でM君と勝利の味を飲んで食うたわ。
徒歩で帰宅するつもりが、歩き出すとまた左膝がちょっち痛み出したので、無理はせず電車で帰宅。
ほな、夢に現れたEみさんとの遣り取りを昔の手帳から記しますわ。


Eみさんはドアを開けるや玄関に待ち構えとったような素振りで云うた。「早く入って」
「どうしたんや、こないな時間にめかし込んで、華やかな服装やないか」
「お出掛けだょ」と云うて、ワテの腕を引っ張り中に入れ代わりに自分が出た。
「ほな、このワインを置いたら行こか」
ワテ、外食にしたいんやと思うたんですわ。
ところが、Eみさんは右手を左右に大きく振った。
「S吉はお留守番だね。夕食は腕によりをかけてつくってテーブルに用意してあるょ。冷蔵庫の牛乳もりんごジュースも飲んじゃっていいから」
「え~、一人ぼっちにさせるんか!折角会いに来たったのに」
「いいコで居てね」
「あのねえ、ワテは今日Eみの為に美味しいボルドーワイン持って、こうしてはるばる来たんやでえ」
「はるばる?出張帰りじゃないでしょ。Eみはね、これからゴーコンなの」
「ゴーコン!」と云うて彼女の顔見たが口開かず澄ましているんで、「ワテはお前様の何なんや?」と詰問した。
すると、ピンと人差し指立ててEみさんは明るく云うた。「彼氏~」
「そやろ、それなのにワテ置き去りにして行ってしまうんかい」と、声低めて云うた。
「今日、会社の後輩から頼まれちゃったんだね。メンバーの女のコ一人風邪でダウンして来られなくなったんだって。人数合わせだょ。若い男が6人集まるんだってさ」
「そやからって涎垂らした♂共の輪に入って行くんかい。腑に落ちぬ」
「女のコも6人要るょ」
「そりゃあゴーコンやから男女居らな意味なさんが、一人足りんともええやないか」
「同人数居なきゃ揉めるから、助っ徒で行ってあげるんだょ」
「少し位揉める事あった方が刺激があってええでえ」
「平和が何よりだから」
「ワテとEみの間にも平和保ちたいんやけど」
「ふたりの世界はズウ~ッと平和でしょ」と云うて、ちょっち間置きワテの目覗き込みまた口開いた。「行かせない、なんて云う玉の小さな男じゃないでしょ、S吉は」
{追い込んで来よったな}と思いつつ、「勿論や。玉小さない」と声強めて云うや、Eみさん「じゃぁね、行って来ます~」と掌を向けひらひら振るやないか。
「ちょ、ちょっち待ちいな。ええか、♂共に思わせ振りな態度はあかんでえ。鼻にかかったり甘えた話し方はせんように。何よりも、知らん人から誘い掛けられても付いて行かんように。それから、」
ワテが云い終わらぬのに、「知らない異性に会ってお近づきになるのがゴーコンなの。男らしくないなぁ。遅刻しちゃうからもう行くょ」と云い残し、急ぐように振り返りもせず行ってしもた。
ドアを閉めながら{不届きで不埒な奴ちゃ、ムカツク半島}と、心がトゲトゲしとった。
{今夜持参したんは単なるボルドーワインやないんやでえ。ワイン好きには有名なシャトーなんや。メドック地区サンテステフ村の「シャトー・モンローズ」なんやでえ。マリリン・モンローの城やあらしまへん。高い格付けのヴィンテージやさかい値が張るもんなんやけど、お前様の喜ぶ顔見たくて買うて来たんや}と云うてやりたいと思いながら、ワインを冷蔵庫に入れ、牛乳パック出すと余り入ってないんでグラスに移さずその儘飲んだ。
そして、テーブルに行き、まずは来てからの遣り取りを怒り抑えつつ手帳に書き取った。{戻って来たら懲らしめたろ。久々にくすぐりの刑に処したろか}
Eみさんがつくった料理をゆっくり食い、{この濃い味付けの鶏肉の煮付けは「シャトー・モンローズ」に合いそうな気するわ}と思ったりして、Eみさんと一緒に楽しむ一時が待ち遠しかった。
それからテレビを見るともなしに見、ジャズでも聴ければなあと思いながらぼんやりゴーコンへ行ってしまった♀の帰りを待っとったんや。
時折、{♂共に変にアッピールせんやろな}とか、とりとめもなく浮かぶ思いを打ち消しとった。