『侍ニッポン』 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

秋分の日の今朝は7時半に起きたら、隣の屋上にデカい烏が居って跳ねとった。何しとんのやろ?

風呂に小一時間浸り、政治に携わる者にごっつ必要なのは節度やと考えとった。
朝食は山形庄内産つや姫でご飯炊き、くめ納豆、M君にもろたお土産の佃煮「羅臼昆布のり」で二膳。デザートは佐賀産みかん5個。薬飲んだ後でくしゃみ三連発。鼻水も垂れ続け、今日もティシュが手放せないんや。
カーリン・クローグ&デキスター・ゴードンのアルバム「ブルース・アンド・バラード」をレコードで聴きながら、昼食用のおむすびふたつ握った。
おむすびとミネラルウォーターのペットボトル持ち13時から現在セ・リーグ2位疲労します戦がある神宮球場へ歩き出したが、秋晴れの祝日ゆえ途中で中高年集団が歩く姿を何組も見たがな。
今日の応援は、EI君と一緒にするはずやったが、彼のパートナーが風邪ひいて寝込んだとの事でキャンセルとなり、寂しかった。
始球式は燕軍ファンの監督周防正行が務めたんや。「舞妓はレディ」ちゅう新作映画の宣伝兼ねとって、スクリーンで予告編が流れた。こりゃあ早速観に行かな。
試合は疲労します軍に打たれも打たれ16安打でその内ホームランが3本ちゅう惨敗。帰る足取り極めて重かった。
夕食は吉野家で牛バラ焼野菜定食。帰宅後デザートに佐賀産みかん3個とグレープフルーツジュース入れたヨーグルト。
牛乳飲みながら大西由希子をユーチューブで聴いとったが、演奏と終わった後のメンバー紹介のギャップにまたしても癒されたわ。


 人を斬るのが 侍ならば
 恋の未練が なぜ斬れぬ
 伸びた月代 さびしく撫でて
 新納鶴千代にが笑い

 昨日勤王 明日は佐幕
 その日その日の 出来心
 どうせおいらは 裏切者よ
 野暮な大小 落し差し

 流れ流れて 大利根越えて
 水戸は二の丸 三の丸
 おれも生きたや 人間らしく
 梅の花咲く 春じゃもの

 命とろうか 女をとろか
 死ぬも生きるも 五分と五分
 泣いて笑って 鯉口切れば
 江戸の桜田 雪が降る

これは『侍ニッポン』ちゅう歌で、西條八十の作詞で松平信博の作曲や。
猿りマンになってから営業用に覚え、接待などでスナックやカラオケに行った際に歌うとった曲なんですわ。「大正期を代表する童謡詩人西條八十が作った歌、歌わせていただきます」そうわざと云うて歌い始めますのや。教養ある人なら詩人としての西條八十も知っとるさかいな。
この『侍ニッポン』は同名の小説を基に作っとって、新納鶴千代ちゅうのはその主人公。大老井伊直弼の妾の子でニヒルな生き方を気取る浪人なんや。今のワテ同様プータローなのに、命とろうか女をとろかと考えとんねん。
そして、なんと彼は水戸浪士に誘われ、安政の大獄呼ばれる激しい弾圧の首謀者井伊直弼を暗殺する桜田門外の変に加わるんですわ。
親殺しの物語でんな。
ワテ小説は二十代に読んどるが、憶えとるのはそれだけや。作者名は忘れてしもた。
一度仙台での接待でこの歌熱唱し、不興買うた事がある。その方は滋賀出身の井伊直弼シンパやったんや。