品川富士 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

昨夜は今季で引退表明した燕軍に居った稲葉篤紀の姿見に東京ドームへ行きたかったんやけど、赤坂「B flat」ではLew Tabackin(ts,fl), Boris Kozlov(b), Mark Taylor(ds).が太っ腹なノーチャージやったので聴きに行った。約束しとったNっぺが体調崩し検査になったんで、何人かに誘い掛けたんやが都合付けられる者居らず一人で行ったんやが、行けなかった方々は残念やった。ルー・タバキンのテナー、フルートは勿論、ベーシストもよかったでえ。マーク・テイラーは見る度に大きくなるが更に膨らんどって、破裂せぬか心配になったがな。それにしても、70代やろがルー・タバキンのスタミナには感服したわ。日頃のトレーニングの賜物に違いない。
二時間掛け徒歩帰宅したんで着いたのは今日になっとって、今朝起きたのは7時半やが、なんか眠い一日や。くしゃみ連発鼻水ちょろり。

朝食は群馬産ねぎを入れた蕎麦を多めに茹でて七味唐辛子を振って食うた。デザートは青森産トマト。
女子プロレスをユーチューブ見てたら、神楽坂「三宝」の親方夫妻の娘栗原あゆみが去年引退しとったの知った。今どうしとるんやろ?「三宝」で働いとるんやろか?そうならHちゃんと行かなならん。
筋トレを30分した。

浅草橋に散歩に出掛けて、三井記念病院迄行ったんや。清洲橋通り沿いのその辺りには「丸山吉平」、「パタティ パタタ」、「noki」もあり、三井記念病院行ってもコンゴ大使館寄っても昼食に困りまへんからなあ。
ところが、幾度も通っとる清洲橋通りやが、こないなところにベトナム料理店があると、これ迄その存在に気付かんかった「フォーナムナム」。入ろうとしたものの、入り口ここでええんかと不安になりつつ2Fへと階段上がったが、店を前にここって茶屋ではないんかとまたちょっち不安になったが扉押すと棚には茶缶がズラリ並べてあって茶も売っとった。既に有名になっとるなら不安感煽るのもええが、どうなんやろ?本日の昼食にと注文したんはスペシャルフォーとベトナム風豚ご飯セット。980円也。苦手な方も多いパクチーが別皿で供される配慮がされとる。ベトナム人が調理しとるようやが、お上品な味でしたわ。ただ烏賊にも蛸にも缶詰物で旨いとは云えぬロウガンはいらんから、小さいカップでええさかい販売促進兼ねて茶を付けて欲しいなあ。
帰宅後、睡魔に負け小一時間眠ったが、蚊に刺された痒みで起きた。

ホレス・シルヴァーのレコードアルバム「ソング・フォー・マイ・ファーザー」を聴いとった。
夕食は土鍋出し湯豆腐。群馬産ねぎ、秋田産椎茸も入れた。デザートはグレープフルーツジュース入れたヨーグルト。
蚊は未だ撃墜出来とらん・・・


一昨日の夜や。人泣かせの猛烈な雨が降り止んでホッとしとったら、M夫ちゃんから電話が来た。
ワテの葉書へ色とりどりな葉書で答えるんやなく電話して来たんや。その向こうでグラスの中で動く氷の音が聞こえた。10分話したがその途中で咽喉鳴らす音も聞こえた。
「山に行こうや」と云うんや。「涼しくてええで」
M夫ちゃん文月にぎっくり腰になっとったのに、葉月中旬に以前勤めとった会社の同僚二人と登山した云う。頂上で雨に祟られたのにごっつ楽しかった云う。
今勤めとる会社での人間関係が難しいと弱音も吐くんや。
我が国で山と云えば当然の如く富士山で、古から山岳信仰の対象ではあったが、時間も掛かるし体力もいるさかいそうそう行けるもんやなかった。
世界文化遺産への登録なった今では猫も杓子も気軽な気分で行くけどな。
ワテ霊峰富士山に登った事が無い。日本を象徴する雄大な富士山にはちゅうこっちゃ。
その象徴に模して造営された人工の山がある。登ったつもりを味わう塚や。
北の天王と呼ばれる北品川の品川神社にある品川富士もそのひとつ。
ワテはその富士にかつてHJちゃんHS姐夫妻と一緒に登っとったんやが、一昨日久し振りに二度目の登山した。
まずは境内にある包丁塚に御参りした。料理人が使った包丁に感謝し供養したんが包丁塚や。
こないな事する日本人って、ほんまええなあ思うやろ。包丁には世界中の食いしん坊も感謝せなならんでえ。
そして、HJちゃんHS姐夫妻と一緒やった時同様に「六根清浄、六根清浄」と、唱えながら登ったでえ。
しかし、こちらの頂登よりも自宅から北品川往復歩いた方がよっぽど疲れましたわ。
と云うのも、高さはおよそ15mやからな。
それでも、合目石もしっかりあれば、石段登ってすぐ左手にはお約束の浅間神社もあるんでそれらしい。頂上は見晴らし台のようで眺めがええんや。その昔には霊峰富士山が見えたろう。
ワテはこれで清浄化された身になったさかい、この頃不精になって色とりどりの葉書寄越さないM夫ちゃんに叱咤激励の葉書認めようか思う。
なぜ山に登るのか問われ、そこに山があるからと答えた人が居る。では、山を意識する心持ちは何なのか?
富士山でなくとも、人生ときどき見晴らしええ所へ行き、辺り見回さなければならぬ。そこで己を振り返らなならぬ。
M夫ちゃんが山に行きたいと欲するのも己を振り返らなならぬとの気持ちからに違いない。