「松盛 大吟醸」 VINTAGE2009 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

今朝は8時半に起きると、昨日着とった服装の儘で寝てしもたのが分かった。鼻水が出るのは、風邪か?
昨夜の事は、CHIちゃんにご馳走になり、Nっぺと玄関で折り目正しくお別れの挨拶交わして別れた迄は憶えとるんやが、その後どう帰ったのかさっぱり記憶が無いねん。
三人で酒一升飲めばそんなもんやと割り切り、パソコン立ち上げ昨日の下半身タイガース戦の結果見たら、米酢に打たれて燕軍負けとったがな。

ご飯が炊ける迄渡辺貞夫をユーチューブで聴いた。
今朝の朝食は茨城下妻市産こしひかりでご飯炊き、くめ納豆、海苔で二膳。デザートはフィリピン産バナナ2本。
ホレス・シルヴァーのアルバム「ソング・フォー・マイ・ファーザー」をレコードで聴いとった。
庶民の味方「光栄軒」のレバニラ炒め定食が食いとうなり、人気店やからと11時前に散歩を兼ね昼食摂りに出掛けたが、店開いてそない経っとらんはずやのにもう混んどって、待たされたんやが、どうも聞こえて来た話によれば、先週またテレビに出たらしい。ここは消費増税分上がってもまだまだ安いからなあ。しかも、昼時には消費税分おまけしてくれるしな。
昨日は土曜日の図書館行脚を怠ったので、食後に区立荒川図書館へ行き初めて入って、棚にどないな本が置かれとるか見て回った。「光栄軒」から近い事今まで知らんかったが、荒川図書館は古い建物で大地震の際は不安やけど、分類もきっちり分かり易く、館員の態度も気持ちええんで、荒川図書館と「光栄軒」組み合わせたコースはええ。
ちょっち熱っぽく風邪のように思われ、台場にJAZZ聴きに行くのを止めて、菓子屋で煎餅とナッツを買うて帰宅。

筋トレ30分した。

夕食に長崎で獲れた真鯵を焼き、北海道産じゃが芋、フィリピン産オクラをタジン鍋で蒸し、ご飯を二膳食うた。デザートは和歌山産みかん2個。

牛乳飲んでから風呂に小一時間浸り、米国での豚の伝染病感染拡大の影響を考えとった。
上がって、ネットで確認したら、燕軍は下半身タイガースに三連敗しとったがな・・・
燕軍の不甲斐無さに腹立ちながら、Nっぺ、CHIちゃんに御礼の葉書を認めた。


昨夜はNっぺ、CHIちゃんの住処へ行って夕食ご馳走になった。
今回持参したんは、入谷にある半田酒店の主人の薦めで買うた岡部合名会社「松盛 大吟醸」 VINTAGE2009の一升瓶や。吟奏の会選定手造り限定生産品なんやて。それを店の専用冷蔵庫で低温貯蔵したもんなんですわ。
先般彼等を訪問の際は、持参したカバと濁り酒と清酒の内、清酒の方には駄目出しされとったんで、今度こそは彼等を唸らせる清酒をと勇んで行きましたんや。
けどな、ワテ、岡部合名会社も「松盛」も知らんかったから、ちょっち不安抱えての訪問やったんや。
岡部合名会社のある茨城県常陸太田市には水戸黄門様と呼ばれて親しまれとる徳川光圀が隠居した西山荘があるんやが、光圀は諸国悪党懲らしめの旅には出んかったものの、ここで彼の大きな功績である「大日本史」の編纂に当たっとった。
もし、「松盛 大吟醸」 VINTAGE2009が、徳川光圀が乱暴者やった若い頃の如き荒れた味やったら、Nっぺ、CHIちゃんの容赦無い罵詈雑言浴びなならん。
まずワテは、裏ラベルにはこう記されとると読み上げた。[高度精白した米の芯を特殊な酵母により、長期低温発酵させ、精魂込めて醸し出した大吟醸酒です。香りを楽しみながら冷やか冷やしてお飲み下さい。]
すると、呑み助Nっぺが「早く飲みたい。勿体ぶるな」と、急く。CHIちゃんもグラスをワテに向け差し出すんや。
ワテが開栓に手間取っとると、Nっぺが瓶を奪い取り開けてワテに戻した。そして、「飲みたい」と繰り返すねん。
ワテは咳払いして、恭しく3つのグラスに注いだが、CHIちゃんが「上品な匂い」と云い、Nっぺが「乾杯、乾杯」とグラスを小さく振り催促しよる。
ワテは焦らすように云うた。「一言ご挨拶しよか」
「いらん」「いらな~い」そう云うんで、「イランペルシャと云われてはノー・ジンジャーわな。用意はええか、ほな、乾杯!」とご唱和。
醸造が2009年12月なのに、老ね香無くフルーツを連想させる香りが広がった。
口当たりはちゅうと、甘さと酸味のバランス良く、後味はすっきりしながらも円やかで膨らみもある味わいや。余韻もええ。
「派手さが無い」と、Nっぺが云うんで、{また駄目出しかいな}と気落ちしかけたら、「けど、旨い」と云うやないか。
「もっと重いかと思った。古酒って感じじゃないね」と、Nっぺはグラスを差し出し、早速御代わりの催促や。
「角が取れて丸みを帯びとるが、確かに古酒って感じやないがな」と云いながら、ワテはNっぺのグラスに注いだ。
「口当たり滑らかで、キレもいい」と、云いつつNっぺは飲む。
「飲み心地いいから、すいすい飲めちゃう」と、CHIちゃんのグラスもすぐに空に。注がれるや次々に飲み干す。
「どんだけ飲むねん」と、云うとCHIちゃんは若い頃の自慢を始めた。アパレルの仕事しとった頃は仕事帰り仲間と大酒飲んどって、ビール大ジョッキ10杯飲んだ事があるんやて!それ、今迄ワテが聞いた中で一番か二番の数字でんがな。ワテは若い頃でさえ大ジョッキ6杯でギブアップしとったわ。この三人では酒に最も強いの分かっとったが・・・
気が付くと、いつの間にかNっぺが一升瓶持ち手酌を始めとった。
そんな訳で、一升瓶はすっかり空になったが、本体価格が3800円でお値打ちやったでえ。

 アルコール度: 17.3
 日本酒度: +5
 酸度:;1.3
 精米歩合:45%
 使用 米: 山田錦
 原材料名:米・米麹・醸造アルコール
「松盛 大吟醸」 VINTAGE2009は、大人しい優等生タイプの綺麗な日本酒やった。