もう聞いてくれた方もいると思いますが、僕なりの解説をしたいと思います。

1.Love Tribe


この曲は今回の『Love Tribe』というプロジェクトアルバムのリード曲です。1年ぶりのオリジナル作品なのでどんな曲にしようか悩んだのですが、一番思っていた事は、知っている人が聞いたら『あ、Jazztronikだ。』とわかる曲にしたいなという事でした。それでいて、Jazztronikを知らない人の耳に入った時に気になる曲、、、、欲張りなんです(笑)

全く昔と同じ作り方をしてもまず自分自身が満足しないので、そこはこの第4期Jazztronikに僕がやろうと思っている、良い意味でのポップさ、第一にこれを自分へのお題目に掲げ作ってみました。第二に、Vocalのタイプを変えてみる。歌の曲である以上声は絶対必要条件。どこから出た話かわかりませんが僕が聞いた噂によると、この曲を歌っているのはなんだか芸能人だか、有名女性歌手だか、っていう噂もあるらしいです。。それはありませんよ。

そしてDanny KrivitあたりのDJ達もかけてくれていてる『Love Tribe English Versionも』存在しています。このversionはvocal arrange等をincognitoのblueyにお願いしました。Vocalはimaniという女性Singerです。年末に限定で150枚だけ『Love Tribe』のアナログ販売をしたのですが、その中に収録されています。僕のMySpaceでも少し聞けるようになってますので気になる方は覗いてみて下さい。http://www.myspace.com/jazztronik

2.The King Of Dance

Love Tribeが終わるとこの曲につながっていくわけですが、『SET FREE』『七色』でもそうだったように、どうやら僕はそういう形式が好きみたいです。実は『Love Tribe』のMusic Videoでは間奏でこの曲が使われて、その上でSAMサンが踊っています。そこからこのタイトルがつきました。まだまだこれから色々なversionが生まれそうな曲だと思っています。僕の曲はダンサーに使われる事がとても多いらしく、それならばダンサーと一緒に考えたversionなんて作りたいな、なんて思っている曲です。

3.Life Syncopation

最初にこのピアノのフレーズがあって出来上がった曲です。ピアノアルバム用に作った曲の1フレーズなのですが、気に入っていたのでJazztronikの曲にも登場していただきました。このフレーズは完全に僕の手クセのフレーズです。Bossa Novaとか色々な音楽にジャンル特有のフレーズやバッキングがありますが、このフレーズは自分な感じがして好きです。そこに最初はごく普通なリズムがのっていたのですが、どうにも面白みがなく、気がついたらこんなリズムに。。エレクトロでトライバルでなんとも不思議なリズムだなぁなんて自分では思ってます。すごくマニアックな話をすると、リズムの音は808という楽器の音をMPC4000というサンプラーに取り込んで、そしてそこから音色を作り込んで出来上がった曲です。何気に手間がかかってます(笑)

4.Festalica!!

Jazztronikで意外とありそうでなかったタイプの曲。元の曲自体は30分くらいでササッと出来てしまったのですがアレンジに時間がかかった曲です。生音中心のJazz Bossaにするか土臭い感じのブラジル系にするか、方向性に最後の最後まで悩まされた曲です。セルジオメンデス的な要素も入れたいなと思い、そこから発展させていったらこのアレンジになりました。最終的には今回のジャケットにはどのアレンジのものが合うかな、なんて事も考えながら作り上げていった曲です。

5.Tiger Eyes

元々はLiveでEnglish Versionはやっていたのですが、ファンの皆さんからこのversionのCD化希望の声が沢山あったので作ったversionです。多分オリジナルの『Tiger Eyes』はJazztronikの曲の中でも一番盛り上がる(DJでもLiveでも)曲だと思っています。それだけ気に入ってもらえている曲ならばCD化する際には単に英語の歌がのるというよりは、そこにもう一つ何かが欲しいなとずっと考えていました。知られている声でかつ僕自身がリスペクトして一緒にやりたいと思っているSingerで、と考えた時にMondayサン以外は浮かびませんでした。アレンジは今回は音色少なめに声を生かす感じでやってみました。ブラスやストリングスが入ったversionも考えたのですが今回はこのアレンジにしました。なによりも驚いたのはこの声の存在感。すっかり僕は裏方サンになってしまいました(笑)

6.Dust To Dust

僕がずっとやりたかったタイプの曲。意外、と思う人もいるかもしれませんが、僕はストーンズとかクラッシュとかの昔のFunkyでRockな曲が凄く好きでDJではよくかけてたりするんです。なのでそこら辺の影響が色濃く出ている曲です。おなじみRobが歌ってます。最初は打ち込みのリズムで作っていたのですが、どうしても僕の中で初期ストーンズやクラッシュのイメージが強く、人間ぽさがもっと欲しくて演奏をcro-magnonにお願いしました。そこに僕がまた音をのせてという感じで出来上がりました。こんなバンドやりたいなぁ、なんて思っている今日この頃な曲です。


Disc1はこの6曲で構成されてます。ジャケのコの頭に乗ってる飛行機は撮影中にこのコにかわいがられ過ぎ、終了時には見事に壊れてたらしいです(笑)Disc2はmix CDですが、このDisc1を気に入った人なら凄く楽しめるmix CDになってると思います。個人的には『アオイアサガオ』はもう4、5年前に作ったものなので自分の未熟さが丸見えで恥ずかしいのですが、、、

とにかく『Love Tribe』を楽しんで下さい!!!!!!