今日はデュコフ、ハリウッド、5*、テナーの紹介です!
デュコフのハリウッドモデルといえばデクスターゴードンですね!
デュコフさんは1945年からマウスピースを製造していましたが、最初に販売されたマウスピースが以前紹介したスタビーモデルと今回のハリウッドモデルです。
また、1949年に中の容積がやや大きい(レールの下のサイドウォールが削られている)モデルに変更されたようですが、今回の物は初期のモデルになります。
デクスターゴードンがこのハリウッドモデルをコーンの10mに合わせて使用していたのは有名ですが、開きは5*だったとか、もっと広いものだった等、色々聞きますが、大昔のデクスターゴードンのインタビュー記事を読んだところ、5*を主に使っていたようです。
また、当時25ドルくらいで売られていたみたいですね。
素材は真鍮で、歯の当たるバイトプレートは白い樹脂で作られています。
サイドウォールの下の壁がまっすぐ作られており、先端には少しだけロールオーバーバッフルが見られます。
シャンクにはBOB DUKOFF HOLLY WOODの刻印があり、テーブルから見て右の脇に開きを表す5*の刻印、そして左脇にシリアルナンバーが見られます。
コーンに合わせて吹いてみるとこの時代にしてはややバリっとしている印象で、音の密度が非常に充実している感じがします。
また、音色の幅はそこそこあり、マウスピースの方である程度まとめてくれるような印象があります。
とはいえこれだけ使い古されたものですから、やっぱり反応はあまりよくなかったり、音域によって吹奏感にばらつきがあったり、仕方ないですが新品のハリウッドってどうだったんでしょうね~。
今から80年前、1945年にこのマウスピースを町の楽器店で購入した人は、どんな人でどんな演奏をしていたんでしょうね。
そんなことを思うと、なんだかロマンを感じます。





