今日はウッドストーン、ニュービンテージ、アルトサックスの紹介です!

 

 

 ウッドストーンといえば、石森管楽器のオリジナルブランドですね。

 

 クラリネットやサックスを演奏される方で石森管楽器を知らない人はいないんじゃないでしょうか?

品揃えといい、リペアといい、特にジャズのサックスプレイヤーにとっては唯一無二のお店ですね。

 私も学生時代から30年以上、楽器やマウスピースの購入はもちろん、リペアに試奏にとずっとお世話になっています。

 

 そんな石森管楽器のオリジナル商品ということで、これまでもリガチャーやリードなど素晴らしい品質で世界中にファンを増やしてきたブランドですが、いよいよオリジナルのテナーサックス、その名もニュービンテージが発売されたのが

2010年、その後2017年にアルトサックスも発売になりました。

 

 

 

 ニュービンテージという名前の通り、やはりセルマーのビンテージを大いに意識して作られているようです。

 

 また、お話を伺ったところ、アルトの方はセルマーの14万代辺りを参考にしているということで、デビッド・サンボーンさんとかですかね?

 

 

 

 

 

 

 まず、見た目ですが彫刻が楽器全体に施されていて高級感があります。

また、この楽器の特徴の一つでもある暗い色のラッカー、ビンテージラッカーと呼ぶそうですが、とてもビンテージ感を醸し出していますね。(実際こういう色のビンテージサックス時々見かけますね?)

 

 実際吹いてみると、イメージしていたよりも驚くほど軽やかな感じがします。

 個人的な印象ですが、現行のサックスでこういうキャラクターの楽器ってあったかな~?というくらい軽やかで、そんなところが確かに古い楽器を感じさせてくれます。

 

 あと、ウッドストーンのライヤースクリュー、ネックジョイントスクリュー、ハードラバーサムレスト、サムフックとウッドストーンのパーツがてんこ盛りで、非常にオタク心をくすぐる仕様となっており、大いに音色や吹き心地にも影響を与えているようです。

 

 ラッカーが通常よりも薄く、硬いものが使用されているということで、自然乾燥で剝がれやすかったアメセルを意識したものになっているようです。

 ただこのラッカー、個人的にはセルマーなどの普通のラッカーよりもよくも悪くも音に多くの影響を与えている感じがします。

普通のラッカーよりも鳴りに癖を与えているというか。

この辺は長く付き合って、ラッカーがはがれてくるとどう変わっていくか楽しみな気もします。

 

 ということで、見た目は美しく、音色は軽やかでまさにビンテージを彷彿とさせる楽器だと思いました。

プロフェッショナルから、アマチュアまで世界中で人気がある理由がよくわかります!