93/100 'Round About Midnight | JAZZをあなたに

今晩は

 

良いお天気が続いていますが

明日から下り坂のところもありそうです

 

八位です

 

'Round About Midnight

”名演”と云われるものにマイルスの係わり合いは非常に多い

挙げていけばこのベスト10の大半はマイルスの名が連なることもありえます

しかし 1969年の「ビッチェズ・ブリュー」辺りから変化があり

七十年代には空白(75年~81年)と云うより 初めて味わう挫折が訪れる

 

やはりマイルスは60年前後が素晴らしいと思うのであります

四十年代にセロニアス・モンクが書いた名曲「ラウンド・ミッドナイト」

マイルス・クインテットによる歴史的な名演です

この演奏は マイルスがあの有名なマラソン・レコーディングの合間にあたる

9月10日に同じメンバーで録音されたものです

 

アルバムの中でも特にこの「ラウンド・ミッドナイト」は異彩を放ち突出しています

それはアレンジが際立っていることです マイルス(tp)のシルキーなミュートと 

これにまとわりつくようなコルトレーン(ts)のサブトーンによるオブリガードが

文字通り”真夜中の雰囲気”を色濃く漂わせ 

時として耳をつんざくようなミュート特有の高音が緊張感を高めてゆく............

 

今夜のJAZZは

マイルス・デイビスのアルバム『'Round About Midnight』から

名演と誉れ高い『'Round Midnight』をおかけします

 

この曲のアレンジを担当したのは「ギル・エヴァンス」で

大きく花開くマイルスとギルのコラボレーションの誕生である

 

 

'Round Midnight

Miles Davis – trumpet

John Coltrane – tenor saxophone

Red Garland – piano

Paul Chambers – bass 

Philly Joe Jones – drums 

Recorded:October 26, 1955; 

album by 'Round About Midnight