tomorrow never knows | 真・イニシエーションライフ ~九州帰郷編~

将棋の世界には、「盤面が上手くいっている時ほど気をつけろ」という言葉がある。

プロの棋士でも最後の最後に逆転されるということがたまにあるらしく、

自分の優位に気をとられていると、思わぬ落とし穴にはまってしまうということに対しての戒めの言葉だそうだ。




武神・愚地独歩は、戦いが自分の思い通りにならないことを熟知しているため、

たとえ自分の優位になろうとも、それが本当に現実のものだとは受け止めないそうだ。

そのためドリアン海王の放つ誘惑の催眠術にかかりながらも、現実の試合と代わりなく攻撃をし、勝負に勝つことができた。



二つの事例に共通していえるのは、

事が上手く進んでいるときほど人間は油断をしてしまうということ。

ゆえに落とし穴にはまり、それまで優位だったギャップも重なって致命的なダメージを受けてしまうのだ。



これはビジネスにもいえることで、

仕事が順調に行っているときほど、思わぬ落とし穴が待っているもので、そのせいで精神的なダメージを受けてしまい、

それまでのやる気が一気に削がれてしまうという危険性を秘めている。

特に仕事に理想や夢を空想し続けてしまうと、誰かの何気ない一言でそれがすべて負のオーラに変わることさえある。


前の仕事でそれを体験した私は、新しい仕事を始めて一ヶ月間、

わりと順調にいきながらも「きっとどこかに落とし穴があるはずだ…」と、浮かれないように心がけていた。



そこで今回の話だ。


私の勤めている会社は27日が給料日ということで、

二週間前くらいから財布の中身が千円以下の激貧生活を続けていた私は、ひどくこの日を待ちわびていた。


ところが昨日、先輩からこんな話を聞いたのだ。




「うちの会社は給料日に給料がでないよ」





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もう一度繰り返してみる。






「うちの会社は給料日に給料がでないよ」







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先輩が放った衝撃のひと言。「給料日に給料がでない」

みなさんはこの言葉を聞いてどう思っただろうか。




そう、文章がおかしいのだ。



給料日というのは、企業が社員に対して対価を払う日のことだ。

その日に給料がでないということは、それはただの平日であり、給料日という言葉は成立しないことになる。

つまりこの言葉が本当ならば、うちの会社には給料日というものが元々無いということになるので、

「うちの会社は、給料日が存在しないよ」という言葉が正しくなるのである。



微妙なニュアンスの日本語が生みだしたおかしな文章。

私もこれからは自分の言葉に気をつけて、正しい日本語を使っていきたいなと思いました☆






しかし、もちろんそんな事はたいした問題ではなく


実際には「給料がいつ出るかわからない」という、株式会社としてはおよそ考えにくい現実のみが脳裏を横切ったため、このような現実逃避の思考回路に至りました。


油断しないように気をつけていたのに、

まさかこんな落とし穴が待っていたとは…。



こんな恐るべき話を昨日聞いてしまったため、それからは仕事をしていても会社に対する不信感のみが募っていき、

取締役の顔を見るたびに、脳内にファイナルファンタジーの「ケフカのテーマ」が流れるように。

もし今月の給料はでないなんて話にでもなったら、それこそ、

「では、次は法廷で会いましょう」という素敵な決め台詞まで考えていました。




そんな中迎えた、本日の(元)給料日。

私が全面抗争の体制で、取締役に給料の話を持ち出してみると…





返ってきた答えは、「今度渡します」






ここで私が思い浮かんだのは、南国少年パプワくんの最終話のあの名セリフ。





パプワくん「シンタロー。いつかって、いつだ?」




そう、『今度』という言葉はいつやってくるかまったくわからないのだ。

ちょっとだけ先輩の話が嘘だったらいいのに…と思っていたのに、結果はこのような残念な響き。

これまでの経緯からすると、本当に給料をもらえるのか非常に怪しいのだが…



逆にこういう考え方もできないだろうか?




給料日前のウキウキした気持ちをずっと味わえると…





どんなに悪いことをしても、どんなに絶望に打ちひしがれていても、明日は必ずやってくる。誰のもとにも、平等に。

今日よりマシな明日を迎えるために、人は夢を見て頑張っていけるのです。




そう思うと自然にパワーが湧いてきますよね!!









(さて…家庭裁判所はどこだっけな?)