「蜘蛛女のキス」@シアタードラマシティ


小説、戯曲、ミュージカル、映画とこれまで様々なかたちで

上演されてきたという作品

以前からタイトルだけは知っていた

気になる役者さんが演じるというので

フライヤーを見るなり飛びついた


公演は昼すぎから

また、今村ねずみ、山口馬木也のふたり芝居ということもあり

客層はほぼ30代から50代くらいの女性だった


舞台は何度くらいだろう・・・15度くらい?の傾斜がついていた

以前にもそういった装置のものを見たことがある

その傾斜により、役者は体力を余分に消耗するという


-------------------------------------------------------------


同じ監房に収監されているふたりの男性

ひとりは政治犯として捕らえられた革命家バレンティン

もうひとりは未成年者に対する猥褻行為の罪により

捕らえられた同性愛者のモリーナ


ふたりはその監房の中で少しずつ、心を通わせていく


-------------------------------------------------------------


物語については詳しく書きませんが

切ないお話でした


いつもそうですが、翻訳したお話は演者が

カタカナの名前で呼び合うのにかなり違和感があります


今回も初めはそうでした

今村ねずみ演じるモリーナの声が意外に高かったのも

少し違和感が・・・

だけどそのうちまったく気にならなくなってしまいました

どんどん物語に引き込まれて行って

とにかく切なすぎて

最後はずっと泣いてました

モリーナが女性に見えました


モリーナがバレンティンを好きになり始めるところ

さまざまな葛藤の中で少しずつふたりの距離が縮まっていく感じ


そんな風にひとを好きになりたいなぁ

好きな人と距離が縮まる感じがたまらないんだなぁ

・・・と胸がきゅうん。。。(表現、古ッ・・・)



けれど二人には決して幸せは訪れない


最後のほうでふたりがキスを交わして抱き合うのですが

切なすぎました

ふたりに待っているのは永遠のお別れ・・・



号泣でした

できれば声をあげて泣きたいくらい

入りこんでたんですねぇ


幕が降りても拍手が鳴り止まず

3回ほどお辞儀をしにふたりは表へ出てきてくれました

最後は感極まって立ち上がって拍手してました



全体的にオトナ向けのお話でしたねぇ

ちょっとドキドキするようなえっちなシーンもあったし

でもね、変にいやらしくなかった

鍛えられた肉体は、「美」になるのですね・・・(タメ息)

山口馬木也、ますます惚れてしまいました

うれしいことに(?)半裸が多かったです

ブリーフ姿もステキでした

ねずみさんもかなりええ体してました・・・



ますます胸板フェチに拍車がかかるのであった・・・



【晴れ・レビューを書くのは難しい】