祖父は今年4月の末に逝去した


宣告されてから1年

覚悟はしていた出来事だった


もとは肺がんだった

見つかったときには、リンパのほうに転移していて

もうすでに手遅れだったらしい



78歳だった



祖父は漁師だった

いつも強い祖父だった

ことばや、ふるまいかた、存在感が怖くて強くて大きいのだ

私は毎年の帰省が好きだったのだが

この祖父に会うのがあまり好きではなかった


私はあまり他人から強くモノを言われることに慣れていない

言われれば、言われる分だけへこんでしまう性質だ


生まれ育った環境には

あまり私に対して強くモノを言う人間がいなかった

唯一、この祖父はそういう存在だった



逝ってしまって2日後、

私は祖父のもとへ行くことができた


お通夜、お葬式、すべて泣き通しだったけど

ちゃんとお見送りできてよかったよ



お通夜の晩に書いたメモ

たくさん書いてあるけど、抜粋



「生きていることは当たり前のことではないんだなぁ。

本当に後悔なく生きなくちゃ、もったいないよなぁ・・・」



じいちゃん、私、後悔したくないよ

今の生活変えるの怖いけど、

後悔しないようにちょっとがんばってみようかなぁ


「勝手にがんばれ」って言われそうだ

でもちゃんと見てくれてそうだ

私は泣いてばっかりだけど、何とかして前に進んでいけたら

じいちゃん、今度はぜったいに誉めてよ!




初盆に帰れなくてごめんね

終わる夏に、祖父を悼んで



【晴れ・星が見えます】



追記・9月16日 トラックバックステーションにTBしました