先週は久々にレコーディングに呼ばれて弾いてきた。
レコーディング自体はやってるけど近年は自宅で録音して送信するのがほとんどで、一昨年の暮れにAzar Lawrenceの録音で皆でせーので録ったのが所謂レコーディングスタジオでやったのは最後だった。
今回もジャズ系のヴォーカリストの録音で、Brandon Colemanがプロデュース。
ブランドンはベビーフェイス、ローリンヒル、ラシェルファレル、カマシワシントンと錚々たる面々にファーストコールされてきた鍵盤。
僕にとっては恩人のひとりで、アメリカに来た頃にジャムセッションに行っても弾かせてもらえずに帰ったりしてた頃にステージに上げてくれて、電話番号も初めて聞いてくれた人。
その後人気シンガーのGoapeleのツアーにも誘ってくれた。
今回はフルアコとガットギターとリクエストされたので本当に久しぶりにフルアコの弦を張り替えた。
ゴスペルの超有名曲のジャズアレンジと、オールドスクールのRnBの名曲のボッサというかジョージデュークアレンジ、あと何も決めずにインプロが1曲。
今回はドラム、ギター、鍵盤、歌を同時録音。
スタジオも有名エンジニアのプライベートスタジオで、置いてある楽器類もお宝級だった。
ドラマーはLyndon Rochelle。
リンドンとは長い付き合いで、2009年初めて行ったブラックチャーチで叩いてたのが彼だ。
バークリー音楽大学卒で、エスペランザスパルディングのバンドでも長らく叩いてた。
エリックダリアスのバンドでも数年一緒だった。
彼が健康上の理由で車が運転できなかった頃はよくチャーチの後に送ったりもしてたし、家族も知ってるのでLAで知り合った人の中でもかなり近い人だ。
ブランドンとリンドンも長い付き合いで、音出した時のケミストリーもすごい。
有名曲2曲はブランドンの素晴らしいコードアレンジがしてあって譜面もあったんだけど、それでも割と自由に音出しながら更にその時に出てきたアイディアを発展させたりして、まさにミュージシャンシップとはこのこと。
しかもほぼ言葉のやり取りも必要ない。
最後のインプロはコード3つの提示が最初にあって(ブランドンが弾き始めたので)それをモチーフにジャム。
ドラムもギターもヴォーカルも自由に反応しつつ様々な局面が出てきて面白かった。
サウンドチェックだったんだけど、エンジニア(グラミー賞を何度も受賞しているそう)が機転をきかしてテープを回してくれてたので、それをコンソールルームで聴きながら同時にシンセベースでブランドンが即興でオーバーダブ。
様々な変化を彼の経験と感性で対応して行って、聴きながら「おー!」と感嘆することしきり。
ファンクになったりアブストラクトになったり、ジャズになったり。
歌手は初対面だったけどAretha Scruggsという名前でとても才能あって自由に僕らの無制限なジャムに新たな意味を付けてくれていた。
ナタリーコール、アニタベイカー、ゴスペル界の様々な面々と仕事してきた実力派。
最近子供にギター教えに行ったり、正直本当に心からぶつかって生み出すような体験は少なかったので、帰りの車で、これだよな、やっぱ!としみじみ思った。
こういうのがあるからLAからは引っ越せないなあ。


