エフェクター等は、買ってから1ヶ月も経たないうちに売却することがありますので、いちいち購入報告するのは控える様にしています。
買い物報告ばかりじゃ恥ずかしい…と言うこともありますけど(^0^+
 
 
しかしコレは気に入っていますので暫く売却することはないでしょう。
ただ周りの友人達は名前すら知らない様で… ちょっと残念です。
 
と言うことで、ディレイの紹介です。
 
 
 
ディレイはいつくか所有していますし、フラクタルやKemperにも内蔵されていますので、「どうしても必要」と言う訳ではありません。
 
所有している一つにTCのNova Delayがありますが、なんと発売されてから10年程経つロングセラーな現行商品だそうです。
 
入力レベルによってディレイの量を変える機能や、足でタップしなくともカッティング等でBPMを判断してくれる機能は便利ですし、もともとラックタイプを使っていたこともあって、ディレイタイムの表示やプリセット出来る点も気に入っています。
その後に発売されたFlashback(ルーパー機能付き)とも比べましたが、D/A変換周辺の回路が違うのか、音もNova Delay方が好ましい物でした。
つまりディレイに何の不自由も感じていません!
 
 
 
とは言え…
新しい機材が気になるのは仕方ありません。
毎回チョコチョコと物色してしまうエフェクターの1つなのです。
 
そのTCのNova Delay以降に登場し、あっという間に人気者になったのが皆様ご存知のStrymonです。
 
既に発売してから5~6年になると思いますが、
もはや定番ディレイとも言われ、中でもテープエコー系のEl Capistanは魅力的な音で魅かれてしまいました。
 
Strymonは他にもBRIGADIER(緑色 アナログディレイ系)やDIG(桃色 デジタルディレイ系)があるのですが、
 
「どうせなら全部まとめたディレイが欲しい!」
 
と、次々にStrymonを買っていく友人達を横目に、新機種に期待したのでした。
 
 
 
その後、サイズが大型化され、同時に値段もアップされたTimelineが発売されました。
多彩なモジュレーション機能を合わせ持った次世代の多機能ディレイで物欲を刺激されたのです。
 
しかし、そうなってくると更なる”無い物ねだり”が発病…
 
「El Capistanのサイズのままで、TimeLineの機能がいくつか搭載されている様な物が出ればいいな~」と。
 
 
そしてStrymonやTCの独占状態だった様なディレイ市場でしたが、だんだんと他社も対抗商品を発表し出します。
とは言え、毎回チェックはしていたものの、やっぱりStrymonの完成度に感心してしまう私でした…
 
 
気になったディレイの中にはBossのDD-500(2015年発売)もありました。
恐らく開発にはTimeLineを意識したと思われます。
確かにスペック上は32bitで、高機能ではあるのですが、基本的な音の質感がイマイチに感じてしまいました。
 
私は単なるリピート音ではなく、奥行感や広がり…そして色気のある音が欲しいのです。
Strymonは24bit機なのですが、どれも色気のある音だと思います。
その上で、更にモジュレーションや特殊効果が充実して欲しい…と難題を要求しているのです(笑)
 
 
2016年の春頃発表されたのがSauce Audio社のNemesis Delayです。
 
 
Nemesis DelayはYoutubeで見つけてから凄く気になっていたのですが、そもそもSauce Audioの製品って楽器屋であまり見かけないこともあって未体験でした。
このメーカーは凄く魅力的なモジュレーション系とかフィルター系を出していて、アメリカやヨーロッパでは人気あるのですが、何故だか日本での人気はイマイチの様ですね。
ですので気持ちは次第にフェードアウト…そのうち忘れてしまいました。
 
ところが「El Capistan 最高!」と言っていたハズのギタリストM氏がまさかの「Nemesis Delayに入れ替えました」発言!
 
 
そして更にはMeris Polymoonと言う新ブランドも登場。
このMerisと言うブランドは、元Strymonのメンバーが立ち上げています。
先にレコーディングスタジオ向けのアウトボード・エフェクターを発表していましたが、ギター向けのフットタイプに参入したと言う訳です。
もちろん普通のディレイとしても使えますが、こちらは更に複雑なことが出来る多機能なモジュレーションディレイ。

もはやディレイじゃない?

 
 
 
と言う流れでこの二つに的を絞り、色々と比べてみました。
 
相変わらずStrymonは流石の出来ですが、次世代の製品であるNemesisと Polymoonの両機は質感や存在感が素晴らしく、原音との溶け込み具合も見事だと感じました。
 
D・ギルモアとか昔のパットセニー等が連想出来ちゃう音。
 
モジュレートされた空間の演出もバッチリで、シューゲイザーやアンビエントにもイケます。

 

 

それぞれ個性があって甲乙付け難いサウンドですよね。
 
 
 
変幻自在で遊べそうなのはPolymoonなのですが、シンプルに使うことも考慮してNemesisDelayをGet。
 
 
Nemesisは直感的にコントロール出来るので簡単ですが、表に出ていないパラメーターはPCやスマホ( iPhoneやアンドロイド)でEdit可能になります。
つまりTCのトーンプリント対応エフェクターみたいなことが出来るので、ボードに組み込んだ後でもスマホがあれば内部パラメーターを弄れます。
 
5年近くも待って、やっと希望していたEl Capistanの様な質感とサイズ、そしてTimeLineの多機能を合わせ持ったディレイが手に入りました。
 
小型だし、ACアダプターも9V-200mAあれば作動(EventideやStrymonのいくつかは起動時に大きな電流が必要)
もちろんステレオ In、Out、MIDI対応、トゥルーバイパス or バッファードは選択可能です。
 
Nemesisの残念な点を挙げるなら、ルーパー機能が搭載されていないこと位かもしれません。
 
 
 
さて…ベタ褒めの様に書いてしまいましたが、
駄耳、貧演、勘違い野郎ですので絶対に信じない様に願います (≧∀≦)