昨年の秋頃先行配信されていたリードトラックが最高に格好よく参加メンバーも強力だったのでCDを予約したのだけれど発売延期となってしまい、ようやく年末に入手できたのが、ジョナサン・ブレイクの4枚目のリーダー作。
Jonathn Blake (ds)
Immanuel Wilkins (as)
Joel Ross (vib)
David Virelles (p,keys)
Dezron Douglas (b)
アルバムはイントロ的な短いドラムソロで始まる。そしてそのドラムサウンドに導かれるようにタイトル曲が演奏される。ここではイマニュエル・ウィルキンスのアルト・サックスとジョエル・ロスのヴァイブが主役となり曲を高揚させる。この二人は、ロスのリーダーアルバム「Kingmaker」「Who are You?」や「Harish Raghavan / Calls for Action」等でも共演しているが、このアルバムで最高のコンビネーションを聴かせている。ロスのヴァイブが美しく響く3曲目。ブレイクとダグラスの強力無比なリズムと、多彩な表情をみせるビレージェスのプレイ。躍動感溢れる楽曲が続く。
最終曲、ジョー・ジャクソン「Steppin' Out」のカバーではウィルキンスの長尺ソロがフューチャーされる。キャッチーなテーマを持つこの曲がモーダルに変質していき後半には別世界に持っていかれる怒涛の演奏だ。
【輸入盤CD】Johnathan Blake / Homeward Bound【K2021/10/29発売】(ジョナサン・ブレイク)