鈴木さんからお話をいただいて、水面下で準備を進めていたものの、
私の中でしっくり来ていないことが一つあった。
それは鵜飼先生との温度差・・・
先生のスケジュールと、私のスケジュールとなかなか合うことができず、
まだ一度もお会いしたことがなかったのが一番の原因。
「この再現上演は本当に望まれているのか??」
「勝手に私たち盛り上がってるのではない??」
どうにか先生とお会いして実際にお話させていただきたい!
連絡を取ってくださっていた鈴木さんを困らせながらも、こぎつけた初顔合わせ![]()
初めてお会いする鵜飼先生は、想像していた感じとは違って・・・
(大学教授のイメージが悪すぎるよね
大学教授の方すみません・・・
))
物腰柔らかなゆったりとした空気をお持ちの方でした。
私を実際にご存じの方は、せっかち、バタバタ、ぎゃはぎゃは(それはなんか違う
)
そんな私とは全く違う空気![]()
が、歌劇座のことを話し出すと 熱い!!
自己紹介の空気感と全然違うやん![]()
そして、当時の歌劇座の団員の皆さんの様子や、活動、時代背景など様々な方向から
歌劇座の実態をお話ししていただきました。
そこから、分かっていたつもりだった「再現する」ということの重みを少しずつ
感じていくことになります。
私は振付依頼をされるときは、必ず依頼される方のご意向をまず伺います。
音楽を聴いただけで、私の中で動き出す振付はあくまでわたしのもので・・・
依頼される方はこんな感じにしてほしい、こんなシーンにしてほしい
そんなご希望があるはずなので。
もちろん、私のスタイルを好んでくださって
「おまかせします!!」
とおっしゃっていただく場合もありますが![]()
今回は??
「鵜飼先生、振付のご希望、どのような感じで希望されますか?」
と質問しましたところ。
「・・・・・」
無言
少しして
「う~~~~ん」
唸り声
「いや~~~、映像が何も残されていないので・・・私もわからないんです。。。」
(お~~~~と、一番困るやつ
)
が…先生がおっしゃる通り。
今回のこのプロジェクトも元劇団員の方が口ずさんだその歌を譜面に起こし何とか音楽にされ、動き出したもの。
手掛かりは、早稲田大学演劇博物館から発見された台本、あとは大和郡山図書館に保管されている白黒の写真の資料たち。
映像は一切残されていない。
というか発見されていない。
「だから,正解はないんです。。」
とまっている写真から動きを再現する。
ましてや,その写真もこの演目「生きてゐた英霊」のものではない。
もう、想像して創り上げるしかない。
白黒の写真の少女たちのポーズは今とはまた少し違った感じがする。
歌劇座の映像は残っていないかもしれないけれど、この当時の他の映像は残っているかも?
その当時流行った動きやダンスを見ることはできるかもしれない。
そうして,YouTubeなどから色々な映像を見漁りそこからヒントを得ることにしました![]()
時代背景から今ならするこんな動きはしなかっただろうな。
このリズムの取り方は現代のものだよな。
とにかく自分がつけたいと思った振り付けを今一度客観的に見返して、調整する。
そんな作業の繰り返しでした。
そして,できた振り付けをみんなに写して稽古していくのです。
さぁ、そこはまた次のお話で![]()
またまたお楽しみに![]()
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