29、30日と休みをいただいての9連休
27日の実家における親族集まっての餅つき大会からスタートし、
そのままダラダラと実家で楽器を吹いたり、子供たちとWiiUスマブラ三昧といったゆるーい暮らしをしていたのですが、ようやく家に帰ってきました
でそれは良いとして、帰りがけに
「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」
を見たのですが、、、
ふーむ
さすがに大人気な妖怪ウォッチだけあって、老若男女をターゲットとした様々な工夫が凝らされている・・・・
でも、やっぱり、うーん、
どうなんだろう??
アニメやゲームをビジネスと割り切ってしまえば、これでいいのですが、
作品(アート)という要素で考えてみると、かなり厳しい内容
てか、みんな知っていると思いますが
この作品は、編集能力の高い集団が作成したパクリ作品だったりします
(たぶん、あちこちでそんな話はされているんでしょうね)
具体的に言うと、藤子不二夫のキャスティング、ポケモンのマーケティング、宮崎アニメのストーリー、ゲゲゲの鬼太郎の世界観等々が割とスムーズに
合わさって作品が構成されております。
でもって、それが何も知らない子供たちには、新鮮に、
色々知っている大人には、NHKあまちゃん的な懐かしさに、
感じられるわけです。
この制作会社であるLevel5は完全な確信犯で、狙い済ました形でこれを実行しているわけであり、
いまさらそんな事を言われること自体なんとも思わないでしょうし、
もしかしたらこれらの「売れる要素」を意図的に取り込んでいること自体を宣言しているのかもしれません。
でも、どうなんだろう?
これって、昨今ネットではやっている嫌韓ブームのサムソンのやり方と全く同じなのでは?
かつてのサムソンも、ソニーが新しい製品を出すと、真っ先に入手して商品を研究し尽くして迅速にパクる
ソニーの友人からも10年程前にそういう話を良く聞いていましたし、実際にそうだったのでしょう
当時の日経新聞なども、新しいビジネスモデルとしてサムソンのパクリについても肯定的な記事を連発しておりました
でもって、いまはどうなんでしょうか?
やはりイノベーションは起こせず、アンドロイド端末も、Windowsパソコンと同じように価格競争にさらされて
レッドオーシャンになってしまったわけであり、全くもってメーカーにとっては面白くない世界になってしまいました。
まあ、一方で僕も一応はクリエイティブな活動として音楽やWeb制作等をやる人間として、「全ては模倣から始まる」というスキルアップのためのプロセスは全く否定するつもりはありません
素晴らしい作品は模倣されて当然であり、常にオリジナリティあふれる作品が登場するほど過去の偉人達の層は薄くはないわけです
なーんて事を考えている自分も、会社ではシステム企画・開発の仕事をしているわけであり、新しいものを作ることが求められているシチュエーションがあるわけです
自分の仕事を考えると、決してLevel5の仕事を否定できるわけでもなし、むしろ彼らのリスクコントロールはビジネスとしてはきわめて適切だなと思えるところもあったりするわけです
(もっとも、自分のやっている金融システムについては革新性を求められるものなのか?というと必ずしもそうではないと思っているところはある)
ただ、子供達にはやっぱり
手塚治虫とか、宮崎アニメとか、見せたいですよ
アニメとか音楽は、毎日必ずしっかりと動かし続ける銀行のシステムとかと違うものを求められているわけですし
心に衝撃を与えるような作品として迎え入れたいのが親心なのではないでしょうか?
映画風の谷のナウシカの神話性、同じく風の谷のナウシカコミック編の絶望感、手塚治虫の奇子のガサガサした昭和の匂い、ドラえもんの普遍的な平和と退屈さ、鬼太郎の醸し出す東洋的な神秘、ジョージ秋山の薔薇の坂道の狂気、どれもやっぱり名作の持つ圧倒的な勢い、ニオイがあるわけです
色々と考えると、オリジナリティを出しているクリエイターって、改めて素晴らしいなと思います。
そしてそれを支える周辺の方のリスクのとり方も素晴らしいと思います。
今、自分のやろうとしている仕事って、どの辺りを狙うべきなのか?
しっかりと考えていく必要があるな、と妖怪ウォッチを見ながら考えてしまいました。
長文にお付合いいただき、ありがとうございました。
By 酔っ払い