またアメリカで同じような事件が・・・

 

個人的な、ほぼ妄想ですけど

この警察官は、ただ仕事をしただけなんですよね。

そこに差別意識はなかったと思うんです。

それこそが怖いんですけど、

無意識の差別。

これはヨーロッパでもたくさんありました。

国際的な環境で働いていると私自身のなかにもあると実感させられました。

悪意はないんです。

ただ、そう思い込んでいて、それが差別だとはまったく思っていないんです。

 

今回の一連のことに関して言えば

おそらく、恐怖から来たものではないかと思ったんです。

白人のおじいちゃんを押し倒して放置した警察官たちしかり

(群衆は怖いものですからね。)

黒人を殺してしまった人も、おそらく黒人に恐怖をいだいていて、

それが過剰な’防衛’につながり、結果、殺害してしまった。

そして、未必の故意。どうなってもいいやという気持ち。

 

殺してしまうかもしれない恐怖より、殺されるかもしれない恐怖のほうが怖いですからね。

ただ、警察官や軍人などは、殺してしまうかもしれない恐怖を常に抱いていないと

こういうことになってしまう。

(その点では、なにかあるとすぐに批判の的になってしまう恐怖がつきものの

自衛隊をお手本にすればいいかもしれない。)

 

そう思うんです。

ましてや、ヒスパニックや黒人は、低所得者層が多く

低所得者層は、どの国でもそうですが、犯罪者が多いといわれている。

教育も行き届いていないので、スラム街なんかは歩くのには気をつけろとよくいいます。

 

そして自分たち白人、所謂、’特権階級’は敵対視されているという意識が

恐怖につながって、過剰防衛をしてしまうんです。

 

黒人が怖い。これこそ無意識の差別であって、悪意がないんです。

だから、これをなくさない限りアメリカから、

世界中からこのような問題はなくならないでしょうね。

 

ここからは自分の話。

自分がうけた最初の無意識の差別はイギリスでした。

クラスにアジア人にだけ冷たくあたるイギリス人教師がいたんですよね。

たった一人、日本人で仲良くなった人がいたので、その人に教えてもらったんですけど

なぜアジア人に冷たく当たるのか?

その教師は、アジア人は、親の金で遊びにきているだけだから嫌いなんだと。

でもその日本人は、ちゃんと勉強しにきていることがわかったから態度が良くなった。

ということですって。

差別ですよね。

 

私は差別だと感じました。

私は、自分で貯めたお金で勉強しに行ってました。

1年間の希望でしたが、お金が足りなくて、9か月しか行けませんでしたけど。

なお、EUの制度で、ヨーロッパ市民は無料でその学校に1か月通うことができたので

夏休みになるとヨーロッパ人が増えていたものです。

でも、ヨーロッパ人はちゃんと勉強にきているから態度が良いそうです。

(よく考えると、だれから給料もらっとんねんワレ!と思いますよね。)

 

私は、この教師の態度があからさまに私にだけ悪いので(クラスは私以外全員白人でした)

授業をボイコットしましたが、当時は、喧嘩するだけの英語力も、

学校に訴えるだけの度胸もなく、授業を変えることしかできませんでした。

その悔しさも、自分を変え、西洋文化に馴染むチャンスにはなりましたが。

 

また、自分のなかの差別意識に気づき愕然としたこともあります。

この業界では、国籍ごとに好かれる客と嫌われる客ランクなんてのも記事になったりしますが

だいたいインド系と中国系は嫌われます。次にアメリカ系です。

それぞれの文化が、めんどくさい、という理由でしょうか。

アメリカ系にいたっては汚い。の一言です。(ごめんなさい)

 

しかし、こちらはプロ、国籍によって態度を変えたりしません。

しているつもりはありませんでした。

 

それがある日、中国系の客の対応のすぐあとにヨーロッパ系の客の対応をしました。

ヨーロッパ系の客対応をし始める際に、

自分の顔の表情筋がより大きく動いたことに気づいたんです。

続けて接客をしているので、笑顔を崩さずそのままにしていたはずなのに!

中国系の客対応のさいに、おもったほど笑顔になっていなかったんです。

自分のなかの、めんどくさいなーという思いが顔に乗っていたんですね。

 

これに気づいたときには、悔しかったです。

自分が同じ対応をされたら、ひどくむかつくし、

自分が一番なりたくなかった人になっていたこと!

それからは気を付けています。

 

国籍、人種がその人を決めるわけではないとみんなわかっているんです。

でも、知らない人だと、国籍、人種、性別が真っ先に目に入ってきて

それで判断してしまうんですよね。

 

警察官という重責を担っている、そして権力を持っている人なら、なおさら

知らない人、知らない危険な人と毎日戦っている人なら、なおさら

判断をしてしまうんでしょう。

 

この無意識の差別。

なくす方法は、自分で気づくしかありません。

だって、差別をしているつもりはないですから。

 

ましてや、差別主義者というレッテルを貼られることを恐れている人なら

なおさら、他人から言われても納得しないでしょうし

考えを改めることはないでしょう。

(先述のイギリス人講師がそうでした。抗議した人には、差別ではないと言い切ったそうです)

 

 

もう一つ。

アメリカ人の女性から教えてもらった、自分の中の差別意識。

とある、だれでもできる技術を紹介していたときに

女性なら(力が弱いので)別の方法もありますよ。というと

すかさず「女性だからといって力が弱いわけではない」と教えてもらいました。

それから、私は、「私のように力のない人は・・・」というようになりました。

 

まだまだ、自分のなかに無意識の差別意識があります。

たぶん、まだあるでしょう。

あぶり出して、なくしていきたいと思います。