監督 ダニス・タノヴィッチ

出演 エマニュエル・ベアール

    キャロル・ブーケ

    カリン・ヴィアール

    ギョーム・カネ







運命に踊らされる姉妹のお話。


でも運命が偶然か、そこは難しいんですよね。


愛する事は純粋で、すばらしいことなのに

そうすることで

他人を傷つけてしまう人たち。

彼らの運命が絡まりあって

なんともいえない結末にいくんですよね。


父親の死に関して心に傷をもつ3姉妹。


ソフィ(べアール)は夫の浮気に苦しみ

セリーヌ(カリン・ヴィアール)は、恋人もおらずたった一人で

ホームの母の世話を見る。

大学生のアンヌ(マリー・ジラン)は、教授との不倫に苦しんでいる。


そんなとき、父の死に関する秘密を知る青年(ギョーム・カネ)が

セリーヌのもとを訪れる。









ネタバレで評論。

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運命に苦しんでいる人たち

なんですけど

言ってしまえば

簡単に避けることはできたんですよね。

ソフィの夫の浮気相手みたいに。


なんだ、あんた子供がいたの。さようなら。


っていう、一言で簡単に終わられられる。

彼女がソフィの夫を愛していたかはともかく。



でも、そうできない3姉妹の不器用さは

母親譲りかなぁ。



運命だと一言で言ってしまえば簡単だし

何も考えなくてもいいんだけど

その一言で片付けてしまうと

同じ事の繰り返しになってしまう。


それが、不器用さなんでしょうね。


あの浮気相手のように生きられない人たちの

苦悩は、ここにあるんだろう。

しかも、愛に関する苦しみだから

なおさら、苦しいだろうし、運命と考えなくては

やっていけないのかもしれない。


それが、人間の弱さ。

弱い生き物だから、

開き直るし、反省しない。

だから、同じ過ちを繰り返す。

人を巻き込んで、自分を苦しめる。


母も、ソフィも

姉妹も、教授も青年も。





最初の映像に、托卵の様子があるんだけど

鳥が自分の卵の養育を別の種類の鳥に託すことで

そこで他の卵よりも早く生まれた雛鳥が

その巣も持ち主の卵たちを巣から落とすんです。


そこで、運悪く、卵を落とそうとした雛鳥が

自分が落ちてしまうんです。


偶然、そこを通りかかった3姉妹の父親が

雛を巣へ戻してしまう。

だから、結局、巣の中の卵は全部落とされてしまう。



彼は、知らずに人を傷つけたんですね。


すっごくおもわせぶりな映像だっただけに

その伏せんは、どう発展していくのだろうと

気になって、見ていたんですが、

この行為が

この映画の本筋、本題だったという話。


実は、なんでもない映像。



ちょっと、拍子抜けしました。