すてきなフレデリック・ディフェンタール出演映画


2005年

監督ルネ・マンゾール

出演シルヴィー・テスチュ

   ランベール・ウィルソン

   フレデリック・ディフェンタール



ストーリーはこんな感じ

↓↓↓↓↓↓↓↓

パリの歓楽街で不可解な連続殺人事件が発生する。

それは、被害者に共通項がなく、

現場には謎のサイコロが転がり、

そしていずれの死体もどこかへ消え去ってしまっていた。


異常犯罪のスペシャリストであるプロファイリング捜査官マチアスによって、

クロードと名乗る女が逮捕される。

彼女は、多重人格者だった。


そんな彼女の真偽を見極めるため、

心理カウンセラーのブレナックが鑑定を始める。

しかし、彼は、クロードの中の人格はすべて

彼女の演技なのではないかと疑い始める。



というそれぞれの話が平行して進むのですが。


まずは

われらがディフェンタール演じるマチアス。

かなりいっちゃってます。

犯人に共感することで

それを絵に表し事件を解決していくのですが

犯人の幼少時の記憶や

行動さえも描いてしまう。

そして、ついに、被害者が殺される直前に保護することができた。



次に、犯人のクロードと精神科医ブレナック。

クロードは女性でありながら自ら男性病棟に入っている。

何をするでもサイコロを振ってきめ、

同じ病棟の患者からは先生といわれている。


ブレナックはそんな彼女と信頼関係を築きながら鑑定していく。

クロードに頼み、彼女の中のいくつかの人格と

対話を試みるが、デダルと言われる凶暴な人格だけは

どうしても信頼関係を築けない。

それどころか、デダルに暴力を振るわれ

ブレナックは鑑定を放棄してしまう。


そんなとき、クロードはサイコロを振ることで

病院から脱走したのだ。

それを聞いたブレナックは鑑定を放棄したものの

病院へ様子を見に行くが

どうやらクロードは戻ってきた様子。

親友の院長によればサイコロの指示で戻ることを決めたのだそうだ。


そして、クロードの鑑定がまた始まった。

彼女の話によれば、

彼女の人格が分裂したのは

幼少時の母親からの虐待が原因だとか。

彼女の話を聞き、その裏づけ調査をしていくにつれ、

彼女の主人格が判明し、人格統合の治療が可能だと判る。


人格を統合するためにブレナックは

クロードにそのすべてを説明し

最後の別れの挨拶をする。


ついに、過去の経験を己の中で

追体験させ、7つの人格を統合し

主人格が現れた。




あぁ~。

どうなっちゃうの??




以下白文字!!

ネタバレ注意!!




クロードの主人格

それは、ブレナックだったのだ。

院長の発案で精神科医であるブレナック自身に

自分の鑑定をさせていたのだ。

そして、刑事のマチアスもデダルも

すべてブレナックの中に存在する人格だった





というお話。


というか感のいい人は

すぐにわかっちゃいますよね。








基本的には

クロードとブレナックの対話が中心です。

映像にも二人の人間が出てきます。


エンドロールでは実際の映像、

つまり、一人の人間が対話している様子が

映し出されます。


私たちが今まで見ていたのは

ブレナックの頭の中の映像だったのでした。


という観客の欺きというか。

見事なひねりでしたね。


正直、見終わってから顎が閉じませんでした。



クロードは華奢な体をした女性なのですが

その同じシーンが

エンドロールでは

ブレナックという”ごつい”オッサンに変わってるんですから。



ディフェンタールもちょちょっと出てるだけですけど

結構な存在感でした。

彼もブレナックなんですから

面白いですよね。


被害者を保護するシーンで彼の出演シーンは

終わるのです。

被害者は犯人の顔を見てるわけですから

それはそれは怖かったでしょうね。

犯人が自分を助けにきたとか

わけわかんない・・・・。



いたるところに

私たち観客を欺くシーンが挿入されているのですが

真実が明かされたあとも

そのシーンに矛盾がないことが

エンドロールの現実の映像でわかるんです。


そこでもう一度最初から見ても

楽しめます。


よく練られた脚本なので

リメイクもされるんじゃないでしょうか。

ハリウッドあたりで・・・。

ってもう、されてるか。


ヒラリー・スワンクで「ラビリンス」

でした。

あんまり、興味を注がれない。