前回の続きです。

 

巷では、

「アドリブをやりたかったら、まずはスケールから」

という風潮が溢れています。初心者歓迎のセッションなどでも、きっとスケールを意識してアドリブしているんだろうな、という方をみかけます。

 

そんな方々も二つに分けられると思います

・スケールをただ上下していているだけで面白くないソロ

・スケールを使っているとは思えないほど、カッコいいソロ

 

この違いって、何?

 

私は、「フレーズが歌っているか」どうか、だと思っています。

「歌っている」というのは、私の尊敬している師匠(勝手にそう思っているだけです)が、よく使う言葉で、ソロの優劣の基準となる誉め言葉です。

 

脱線ついでいうと、ソロの優劣を決める、重要な要素は

 

タイム > フレーズ > スケール

 

であると思ってます。これは、YouTubeでどなたかがおっしゃっていたことですが、本当にそのとおりだなと思います。

 

最も重要なのは、タイム、つまりノリやリズムチェンジを含めたタイム感。

ピッタリでもつまらないし、ズレたらもちろんダメ。でも微妙なずれはOK、という微妙な世界です。

 

その次がフレーズ。これは主観なので好き嫌いが大きく分かれますが、どんなにいいフレーズでもタイムが悪いとダメ。耳コピして音は同じはずなのに、なんか違う、かっこよくない、なんていうことありますよね。

 

最後の最後がスケールです。

 

回りくどくなりましたが、何がいいたいかというと、スケールって、結局、この中の音を選択すれば、曲調に対して失敗しない音になる、という事後的に考えられた理論なんじゃないかな、と思ってます。だから、理論からスタートして、アドリブにたどり着くって、本末転倒、というかあり得ない、と思うのです。(うまく伝えられないので過激な書き方となってしまってますが御了承ください)

 

冒頭で書いた、スケールの中で演奏していてもカッコいいソロができるのは、タイム、フレーズが優れているからなんです。

ただ単にスケール練習をどれだけたくさんしても、できるはずがないというのが私のたどり着いた結論です。

 

スケール否定をしているHPはあまり見つかりませんが、見つけたHPがこちら

https://jazzsounds.net/necessary-scale?fbclid=IwAR2gXj4XQjHARVExTHZNfp4NFmUU5U9GYenbWOk2xVnGL9ezZ62ueMiwS_0#google_vignette

 

スケールを否定するならば、どのようなソロ練習がいいのか、という流れになりますが、また日を改めたいと思います。