久しぶりに、新国立劇場にて観劇。
「リチャード二世」です。

2009年から上演しているシェイクスピアの歴史劇シリーズ最終作。

これまで、イギリスの内乱、対フランスとの戦争や権力への執着など、人間同士の戦いを描いてきたこのシリーズですが、この作品は歴史的には最も古い時代を扱った史劇で、全ての発端であり、人々の争いの原因となった、ボリングブルック(後のヘンリー四世)による、リチャード二世からの王権奪取が生き生きと描かれています。


出演は、岡本健一さん、浦井健治さん、中嶋朋子さんほか。

演出は鵜山仁さん。

舞台セットも素敵で、隅から隅まで観ました。
皆さん表現が豊かなのでシェイクスピアも分かりやすく、悲劇ではあるものの、笑いどころが意外とありました。

岡本健一さんのお芝居を劇場で久しぶりに拝見しましたが、素晴らしかったです。

そしてシアター風姿花伝支配人の那須佐代子さんもシーンを牽引していて、印象に強く残りました。

追記)2021年の読売演劇大賞で、優秀女優賞を受賞されました。やはり。




コロナ禍で観客は少なく劇場は静かでした。

空席が多いので、開演直前まで誰も座らないことを確認してからチケットに書かれている席番号とは違う、前方の席に座っている人も見かけました。

これはコロナ禍での劇場の課題かもなぁとも感じました。


実質前から7列目での観劇。
観に行って本当によかった。
お芝居はやっぱり必要ですね。