久しぶりに温泉に行く。
ちょっとしたお祝いだ。
新幹線、在来線、バスを乗り継いで約4時間で着いた人影のない鄙び過ぎた温泉。
そこが中ノ沢温泉だった。
途中、昼ご飯を猪苗代駅の近くのお蕎麦屋さん、「手打蕎麦工房 そば楽人」で食べる。雨が酷くなってきた。かなり寒い。
泊まるのは、「白城屋」という旅館だ。
貸し切り風呂があって、素朴な感じだったのでこの宿を選んだ。
オジは「マーケティングされた宿」「作り込みすぎた宿」があまり好きではない。
宿のフロントには誰もいない。大きな声で呼ぶと、奥から寝起きのような感じのおじさんが出てきて、愛想良く部屋に案内してくれた。この緩い感じ、好きだ。
20部屋はある旅館だけど宿泊客は僕たち含めて2組だけ。
中ノ沢温泉にした理由は、真っ白に白濁した、強酸性の硫黄泉がとっても魅力的だったから。
予想を遙かに上回る、最高に気持ちの良い温泉だ。もちろん、源泉掛け流しだ!
硫黄泉だけど、それほど硫黄臭くはない。少し熱めのお湯に浸かると、身体中に温泉成分が染み込むようだ。足の裏がじんじんとする。
湯船の底には多量の湯ノ花が沈んでいる。手ですくった湯ノ花をアトピーで荒れた肌に塗り込んでみる。
気持ちよい!
オジも気持ち良さそうだ。コキヌちゃんは引っ越しで忙しくて来ていない。かなり寂しい。しかし、代わりにピーちゃんが来てる。頼もしい助っ人だ。
夕食は、これぞ旅館料理という感じだが、お味はなかなか良い
ビール2本に冷酒2本飲んでほろ酔い気分。
今日は早めに寝るかも。
やはり早くに寝てしまった。目が覚めると7時半。8時から朝食だが、その前に朝温泉。今日は青空が広がり、ぬるめの露天風呂にひとり浸かって、まだ冬の面影が残る空を眺める。最高だ。
朝ご飯は正しい旅館のお料理。オジもピーちゃんも2杯目をおかわりする。少し離れたところで食べていた地元と思われるおばあちゃん二人組の会話が方言全開で所々しかわからない。良い感じだ。
朝ご飯食べて、また温泉に浸かり、湯舟の底に溜まった湯の花をまた肌に塗り込める。気持ち良い。
シャッターが半分くらいしまった鄙びた土産屋で中ノ沢こけしを買う。
中ノ沢温泉、最高だ。また、きたいな。
帰りは郡山駅から高速バスで新宿に向かう。その前に、郡山の駅ビルの2階にある「もりっしゅ」というアンテナショップのようなレストランでお昼ご飯を食べる。会津の名物料理である、鯉やジンギスカン、ビールや名酒。どれもなかなか美味しい。特に「泉川」というお酒は美味だった。郡山銘菓のママドールをおみやげに購入して、高速バスに乗りこんだ。
朝、中ノ沢温泉を出た時の気温は2度、新宿は今日20度まで気温が上がったらしい。
もう春だな。来週は桜を見に行こう!