北海道入りしてからの天候ははっきりせず

雨も降ったりやんだりしていましたが、

当日の午後から薄日がさし始め、ほっとしました。



15日の朝、渡辺文男さん(ds)から電話があり

「今から羽田を出発するよ。着いたら又、

連絡するね」と言ってくれました。

「今日は一日が長くなりそうだなぁ」と思っていたら

松井さんから電話もはいり、

「もうゆったり構えていくしかないよね」なんて

話しました。



午前中から、皆で小樽の町を散歩したりしていましたが

午後になると、さすがに香里が緊張し始めたらしく

「会場が見たい」と言い出したので、

会場のある運河の方へ行ってみたら

アマチュアの方達が演奏したりしていて、賑わっているし

いい雰囲気でした。



四時過ぎからリハーサルがあるので、早めに会場入りし

ステージの脇で待機しました。

文男さんから「今、ホテルを出るからねという電話に

私自身もかなり緊張していたせいか、

思わず「早く~!!」と言ってしまいました。

幸い、ホテルは会場から近く、信号で待っていたら、

紙上さんと文男さんの二人の姿が見え、

「文男さーん!紙上さーん!」叫んでしまいました。

やっと会えた~。嬉しかったぁ。



文男さんは、まず初対面の香里と達也を抱きしめてくれ、

「心配しないで楽しむんだよ」と言ってくれました。

紙上さんは、店で何回も二人と一緒に演奏してくれているので、

何か家族が到着したような、そんな錯覚をしてしまいました。



松井さんと文男さんは電話で

子供達の曲のテンポ等、細かな事を相談し、

リハからずっとつきっきりで 二人を安心させてくれました。


一方、東京では

この頃に奇跡的な事が起こりました。

郷間さんの人口呼吸器が外されのです。

本当に信じられませんでした。

子供達の演奏の丁度その頃なのです。

今でもあの時の感激を忘れられず、こうやって

書いていても、胸がいっぱいになってしまいます

「和緒さんは一緒に小樽に来ていたんだぁ。」と・・・