大橋巨泉さんを初めて知ったのは、テレビ番組「ゲバゲバ90分」の司会で前田武彦さんとのダブル司会だった。


僕が小学5年生くらいだだかな?

むちゃくちゃ面白い番組でした。


高校時代にジャズを聴くようになってから、巨泉さんがジャズ評論家をやってたことを知り驚いたものだ。


評論家は辞めてもジャズの番組はラジオでやってたし、ジャズピアノを弾くこともこの頃知って尊敬したもんです。


巨泉さんがジャズ評論家を辞めた話がカッコいい。


ジョン・コルトレーンが登場して、彼の演奏の良さが理解できないから辞めたらしい。




巨泉さんが好きなのは、レスター・ヤングやクリフォード・ブラウンなどのように、曲のコード進行に合わせてメロディを歌いあげるようなスタイルの演奏だったので、スケール練習のようなフレーズを機械的に組み立てていくコルトレーンのようなスタイルは理解できない(確か本人がそんな風に言ってました)、というのだ。




この曲のクリフォード・ブラウンのソロが大好きだったみたい



理解出来ないものに対して評論はできないからジャズ評論家は辞めた、とおっしゃってました。(ラジオか何かで)


それまでは巨泉さんと言えば、イレブンPMという深夜番組の司会で、ウッシッシ!と笑っているのとか、前出のゲバゲバの司会とか、軟派なイメージだったのですが、この話を聞いてからは尊敬する人になっちゃった。



だって、この頃のジャズ評論家ときたら、今とは違って音楽理論は分からない、楽器はいじらない、沢山ジャズを聴いてミュージシャンや歴史にちょっと詳しいだけの怪しい評論家だらけだったんですよ。


昼間ジャズ喫茶でジャズ講習会みたいなものを開き、当時の電気マイルスについて「あれは子供騙しだ」なんて言いながら、夜にはそのマイルスのライブの司会をやってたなんていう評論家もいた。


ミュージシャンや音楽に対するリスペクトが無かったのかな。


そういうのも周り通る時代だったんですね。



そんな中で、巨泉さんのように、分からないものは評論できない、と自ら辞めてしまう潔さに感服したものでした。