英語で俳句
プラハから第4信ですプラハでは夏が終わるといきなり晩秋になる気配があります。寒くなりました。このブログの初めに定型のお話しをしましたよね。英語の俳句では韻ではなくシラブルで数えると言うことですが、最近はかならずしも575を定型としないで、ただの3行短詩をハイクと呼ぶ傾向があるようです。たしかに、たとえば芭蕉の有名な蛙の句の上5を英語で there is an old pond と言うよりも an old pond… と言ったほうが詩としてのインパクトが強い感じがします。どう受け取るかは個人の感覚の差の問題。現在、英俳の絶対的な国際的基準は制定されていませんので、ある程度の自由な巾をもたせているようです。1999年に世界に向けて発信された「松山宣言」にも、「世界に俳句が広がるとき、俳句を短詩とみなして定型・季語についてはそれぞれの言語にふさわしい手法をとることが適当」と記されています。1950 年代にアメリカの俳句の先駆者の句を見てみましょう。· パリで客死したリチャード・ライトの牧歌的な句 Coming from the woods A bull has lilac sprig Dangling from his horn(森の奥から出てきた牡牛・リラの小枝をその角に垂らして)· ビート族の旗手 ジャック・ケロアックのビートのきいた句 Here comes My dragon… Goodbye(ほらまた襲ってくる・俺の強力な自我≪竜≫・消えてしまえ バイバイ)ではまたね。