ハロウィンだった。浮かれていた。自分は遊び過ぎた。

 

親友のジェニーとチェーンソーマンのコスプレ(マキマとパワー)をし、ハロウィン一週間前くらいからお化け屋敷やらなんやらシーズンを堪能した。そこまでは純粋に楽しんでいた訳だが、ハロウィン当日になって思わぬハプニングを起こしてしまった。

 

自分たちはTikTokで見つけたハウスパーティーに参加しようと思い、とある住宅街に出向いた。そこには同じ投稿をみて来た人たちが沢山いたのだけれど、当のパーティーは「もうやっていない」とのことで、30人くらいが道路に集まっただけで解散になった。

 

けれど、その時出会ったのがデンジだった。それは彼の本名ではなくて、同じチェーンソーマンのキャラである。偶然揃って仲良くなり、ジェニーとデンジはお互いに興味を示し始めた。

そのグループには他にもいたが、ほとんどがいくつか年下で、ジェニーと同年代。自分は23なので外野から見守っていた。

調べてみれば、既にどのパーティーも潰された後らしく、結局彼らが家でパーティーをすることにして、自分たちも参加することにした。

 

ハプニングはここで起こる。

 

その自宅パーティーにはそれぞれがお酒を持ってきてて、みんな結構飲んだ。

けれど、ビデオゲームをしては映画を見ただけで、ただ酔いつぶれて終わるところだった。

自分も、映画を見ながら吐き気を鎮めようと寝転んでいる間に記憶が飛んだ。

 

目覚めると隣にいた男子(Sとする)と密着していて、彼は高身長、金髪に緑っぽい目の色をしたイケメン。

金髪は大好物である。それに、いくつか下ではあるが決して違法ではない。

自分って何歳だっけ?なんて考えるほどに出来上がっていた自分が拒む理由は何もなかった。

その後部屋を移動して、それから何があったかは言うまでもない。

 

朝になって知ったジェニーは笑いが止まらなかった。

だがデンジはもっと先に知っていた、それどころかかなり被害者だった。

 

映画を見ながら床に並んで寝ていたのは四人。奥から、デンジ、S、自分、そしてジェニーの順だった。

酔いながら自分がSに腕をまわした際、奥にいたデンジの頭を叩いたらしい。

うっかり叩き起こされたうえ、見なくていいものを見たデンジはタバコを持って散歩に行った。

戻ってからゲストルームで寝ることにした彼は、結局部屋まで奪われることになったのだった。

面白そうに語っているからまだよかったが、少々申し訳ない。

 

何も起こらなそうだなと思って寝たというジェニーは

「そんなことになっていたなら自分も起きていればよかった」と、ひどく後悔していた。

 

その後4人でファミレスで朝食を食べてから解散した。

 

二日酔いでボロボロ、肌もガサガサになった自分は11月からは気合を入れ直してダイエットに励もうと意気込んだ。