🐱 この記事でわかること

狭い箱にぴったり収まっているネコちゃん。実は「猫は液体なのか?」を本気で研究した物理学者がいて、その研究はなんとイグノーベル賞まで受賞しているんです。
猫は本当に液体なのか?そして、なぜあんなに狭い場所が好きなのか?答えは記事の最後のまとめで🐾

こんにちは、JAYU PETです🐾

 

小さな段ボール、花瓶、洗面ボウル、レジ袋……。
「えっ、どうやって入ったの?」という場所に、すっぽり収まっているうちの子を見たことはありませんか?

SNSでもおなじみの「猫は液体」というジョーク。
実はこのジョークを、物理学の視点から本気で考えた科学者がいるんです。

 

 

「猫は液体」を研究した物理学者がいるって本当?

本当です。フランスの物理学者マルク=アントワーヌ・ファルダン(Marc-Antoine Fardin)さんは、2014年に「猫のレオロジー(物質の流れや変形を扱う学問)について」という論文を発表しました。そしてこの研究は2017年、イグノーベル賞の物理学賞を受賞しています。

※イグノーベル賞は「人々を笑わせ、そして考えさせる研究」に贈られる、ユーモアあふれる科学賞なんです。

物理学でいう「液体」とは、自分の形を保たず、入れ物の形に合わせて変わるもののこと。
丸い器に入れば丸く、四角い箱に入れば四角く、小さな箱ならその分小さく……。
そう、まさにネコちゃんそのものですよね😂

ファルダンさんは「液体かどうかは、観察する時間の長さによっても変わる」と考えました。箱に入ったネコちゃんも、少し時間をかけて、じわじわと箱の形になじんでいきます。この"時間をかけて形が変わる"様子が、液体のふるまいに似ているというわけなんです。

 

なぜ猫はあんなに狭い場所に入れるの?

もちろん、猫は液体ではありません。骨も筋肉もあります。
それでも液体のように見えるのは、体のつくりにひみつがあるからなんです。

🐾 とてもやわらかい背骨
猫は人より多くの椎骨(背骨の骨)と、伸び縮みしやすい靭帯を持っています。体を丸めたり、ねじったりするのが得意なのはこのためです。

🐾 小さな鎖骨
猫の鎖骨はとても小さく、ほかの骨と関節でしっかりつながっていません。そのため肩まわりが自由に動き、前足の動きもほとんど制限されないんです。

だからこそ「頭が通れば、体も通る」と言われるほど。
(ただし、おなかまわりがふっくらした子は例外かも…?)

飼い主さんが目にする"魔法"の正体は、骨・筋肉・靭帯のつくりだったんですね。

 

 

猫が箱や狭い場所を好きな理由は?

ひとことで言うと、「安心できるから」なんです。

猫の祖先は、単独で狩りをする動物でした。狭いすき間は外敵から身を守れるうえ、獲物をじっと待ち伏せするのにもぴったりな場所。
その名残で、今のネコちゃんも狭くて囲まれた場所に入ると落ち着きやすいと考えられています。

箱があると、保護猫が早く落ち着いた?

オランダ・ユトレヒト大学の研究(2014年)では、保護施設に来たばかりの猫を「隠れ箱あり」と「隠れ箱なし」のグループに分けて観察しました。

すると、箱があったグループのほうが、最初の数日でストレスの指標がより早く下がり、新しい環境になじむのが早い傾向が見られたんです。
(約2週間後には、2つのグループの差はほとんどなくなったそうです)

つまりネコちゃんにとって箱は、ただのおもちゃではなく「心の安全地帯」。
特に環境が変わったばかりのときほど、隠れられる場所が大切なんですね。

 

 

おうちでできる「安心スペース」づくり

✅ 段ボールやキャットハウスなど、体がすっぽり入るサイズの隠れ場所を用意する
✅ 引っ越し・来客・通院のあとなど、環境が変わったときほど隠れ場所をなくさない
✅ 隠れているときは無理に引っぱり出さず、そっと見守る
✅ 好きな香りをプラスして、"お気に入りの場所"にしてあげる

 

🐾 段ボールを"お気に入りの場所"にするちょい足しアイデア

JAYU PETの「アクティブマタタビスプレー」や「アクティブキャットニップスプレー」を、箱の内側や爪とぎにシュッとひと吹き。
香りに興味を示して、自分から箱に入っていく子も多いんです。
新しい段ボールや、まだなじんでいない場所にもおすすめですよ。

※反応には個体差があります。はじめて使うときは少量から様子を見てくださいね。

 

 

 

 

 

 

まとめ:猫は液体なの?

🐱 猫は液体ではない。でも、やわらかい背骨と小さな鎖骨のおかげで、液体のように入れ物に体を合わせられる
🐱 狭い場所が好きなのは、野生時代の名残で「安心できる」から
🐱 箱があると、保護猫が新しい環境に早くなじむ傾向が見られたという研究も
🐱 「猫は液体」はネットのジョークから始まり、イグノーベル賞を受賞した研究につながった

ふかふかのベッドより、届いたばかりの段ボールで幸せそうに眠っているうちの子。
それは、ネコちゃんが「いちばん安心できる場所」を自分で選んでいる姿なのかもしれませんね🐾

 

よくある質問

Q. 猫が箱から出てこないけど、大丈夫?
A. 安心して休んでいるサインであることが多いです。ただし、食欲がない、トイレに行かない、何日も隠れたまま出てこないなど、いつもと違う様子が続く場合は動物病院に相談してくださいね。

Q. 狭すぎる場所に入っても平気?
A. 自分で自由に出入りできるなら、基本的には心配いりません。ただし、レジ袋の持ち手(首や体に絡まるおそれ)や、ふたが閉まってしまう容器、洗濯機の中などには注意が必要です。

Q. どんな箱がおすすめ?
A. 体がすっぽり入り、少し余裕があるくらいのサイズがおすすめです。出入り口がひとつで、まわりが囲まれている形だと落ち着きやすい子が多いですよ。

 

 

 

 

【参考文献】
1) Fardin MA. On the rheology of cats. Rheology Bulletin. 2014;83(2). (2017年イグノーベル賞 物理学賞)
2) Vinke CM, Godijn LM, van der Leij WJR. Will a hiding box provide stress reduction for shelter cats? Applied Animal Behaviour Science. 2014;160:86-93.