猫の皮膚トラブルケア
猫のあごニキビ、
ちゃんとケアできていますか?
原因・症状・正しいケア方法を徹底解説
愛猫のあごや口まわりに黒いポツポツが出来ていることに気づいたことはありませんか?
実はそれ、「猫のあごニキビ(猫座瘡 / にゃんこざそう)」かもしれません。
放っておくと炎症や二次感染に進む可能性があるため、正しい知識と早めのケアがとても大切です。
01. あごニキビって、何?
猫のあごニキビとは、皮脂腺が詰まって皮脂がうまく排出されず、面皰(めんぽう)が形成される皮膚疾患です。主にあごや口まわりに発生します。
面皰とはいわゆるホワイトヘッドやブラックヘッドのこと。人の鼻に見られるものと同じで、猫の場合は皮脂腺が多く集まるあご・口唇まわりに出やすいのが特徴です。
💡 面皰自体は見た目の問題にとどまりますが、放置すると炎症・感染を引き起こす可能性があります。
02. どうして起きるの?原因は?
あごニキビは年齢・性別・猫種を問わずどの猫にも起こりえます。主な原因は以下の通りです。
もともと皮脂の分泌が多い体質の猫は詰まりやすい傾向があります。
環境の変化や体調不良により毛包の機能が乱れることがあります。
プラスチック・ゴム製のフードボウルや食事・環境によるアレルギーが関係することがあります。
面皰のまわりは細菌が繁殖しやすく、炎症・感染へと進む危険性があります。
03. こんな症状が出たら要注意
症状は進行の程度によって異なります。
| ステージ | 主な症状 |
|---|---|
| 初期 | あご・口まわりの黒いポツポツ(面皰) |
| 中期 | 小さな丘疹・膿疱、かゆみによる引っかき、患部の脱毛・腫れ |
| 重症 | おでき(腫瘍)・蜂窩織炎(ほうかしきえん)→ 動物病院での治療が必要 |
※ 初期は治療が容易ですが、重症化するほど回復に時間がかかります。早期発見・早期ケアが大切です。
04. どうやって診断するの?
あごニキビは特徴的な病変の部位と見た目から比較的診断しやすい疾患です。ただし、以下のような似た症状を持つ病気との鑑別も重要です。
- 毛包虫(ニキビダニ)感染
- マラセチア(真菌)感染
- アレルギー性皮膚炎
💡 二次感染が疑われる場合は、細菌培養検査や感受性試験を行うこともあります。気になる症状が続く場合は動物病院への受診を。
05. 正しいケア方法
あごニキビは再発しやすいため、継続的なケアが必要です。以下のポイントを意識しましょう。
⚠️ やってはいけないケア
- ベンゾイルパーオキサイド配合のシャンプー:皮膚の乾燥・刺激を引き起こし、すすぎ残しが残ると毒性が出ることも。
- サリチル酸配合の人用製品:猫がなめた場合、微量でも重篤な中毒を起こす危険があるため絶対にNG。
✅ おすすめのケア
- 専用ケア製品を使う:グルーミングをする猫の特性を考慮し、なめても安全な天然成分で作られた製品を選ぶことが大切です。
- フードボウルを変える:プラスチック・ゴム製はアレルギーの原因になることがあるため、ステンレス・セラミック・ガラス製に交換しましょう。
- 二次感染には抗生物質を:感染が確認された場合は動物病院で処方してもらいましょう。
💡 二次感染に進む前の初期段階でのケアが最も効果的。専用ケア製品で予防・管理することが大切です。

