★今日のベビメタ
本日2月29日は、2016年、ウェンブリーアリーナ公演のライブ・ビューイングを全国のZeppで開催することが発表された日DEATH。

会場のM1 Arenaは収容人員2,000名とのことだったが、どうもこれは着座席数らしく、天井は巨大なドーム状であり、二階席がピットを三方から取り巻く構造になっている。スタンディングピットを入れるとその倍は入っているように見える。
セットリストは以下のとおり。

1.FUTURE METAL
2.DA DA DANCE
3.Distortion
4.PA PA YA!!
5.BxMxC
6.神バンドソロ～Kagerou
7.Starlight
8.Oh! MAJINAI
9.メギツネ
10.ギミチョコ!!
11.KARATE
12.ヘドバンギャー!!
13.Road of Resistance

メンバー：SU-METAL、MOAMETAL、アベンジャー：岡崎百々子
神バンド：下手ギターChris Kelly、ベースClint Tustin、ドラムスAnthony Barone、上手ギターCJ Masciantonio

古都サンクトペテルブルグに響く「FUTURE METAL」。

ロシアで聴くとこの曲のSFタッチが、まさにハイテク日本＝BABYMETALのイメージなのだと気づく。
スクリーン前に銀河神バンドのメンバーが立つと、極寒の中、待ち続けた観客からはものすごい歓声が沸く。最前列に陣取っているのは、坊主頭の若者たちによるロシア人メイトさん。「ヘイ！ヘイ！…」と合の手＆拍手を続ける。熱いなあ。
点滅する青い照明。暗転中にいよいよBABYMETALの三人が登場し、スクリーン前に美しいシルエットを見せる。やがてイントロの間隔が短くなり、スクリーンが真っ赤に染まって、「DADADANCE」が始まると、会場は一気にヒートアップ。
今日もアベンジャーは岡崎百々子。コスチュームは三人ともSU-と同じシースルーの長袖になった。
最前列のメイト軍団は「フォー！」と合いの手を叫ぶが、厳しい圧縮にファンカム画面が揺れる。「♪もう迷わない…」のところに来ると、隙を待ち構えていたように大歓声が起こる。凄い反応である。
暗転し、SEで「♪ウォーウォーウォー」のコーラスが聴こえてくる。3曲目は「Distortion」。セトリはBセットである。最前列に陣取ったロシア人メイトさんは「Give up Give up！」
「Stop the Power！」とグロウルの合いの手を入れ、「ウォーウォーウォーウォー！」とシンガロングする。この反応の速さは日本と同じだ。間奏部、SU-、MOA、MOMOKOがステージに散って手拍子を促すと、ドームに手拍子がこだまして、大歓声が起こる。
次は「PAPAYA!!」。イントロと同時にSU-が「Are you ready?」と叫び「んJump!んJump！…」と煽ると、ピットにアジアの熱風が巻き起こり、ロシア人観客は、「パッパッパッパ…パパヤー！」と叫びながらジャンプしまくる。タオル振り率は、今までの会場で一番。SU-の鯔背な「祭りだ祭りだ」も忠実に繰り返しているが、「踊って騒げ」は発音できないらしく、「オドテ、アダテ…」とか言っている。凄いぞ、ロシア人。
暗転し、スクリーンにグレー基調の「それなそれな」の日本語が踊る。「BMC」である。
もちろん情熱的なロシア人観客は「B！M！C！」と叫ぶ。だがさすがに日本語ラップパートに入ると合いの手を入れるわけにもいかず、ヘドバンで盛り上がる。SU-のアカペラソロラップでは、やはり大歓声が沸く。
銀河神バンドのソロが始まる。観客は「Hey！Hey！」と裏拍の合いの手を入れる。
Dark Vaderの演奏は通常運転だが、ブルージィなアメリカーナのフレージングが、ここロシアでは新鮮に響く。それを受けたCJのソロはシュレッド＋バッハ音階のタッピングで、観客から「オー」というようなため息。
三人が入ってくると大歓声が沸く。歌に入ると、最前列のメイトさんたちは「♪Crazyくれいじーい…ゆらゆらゆれる」と日本語の歌パートを歌っている。本当に凄いな。
スクリーンに星が映り、「ララララーラー…」とコーラスが聴こえてくる。「Starlight」である。Djentのリフからアップテンポの曲に入ると、サビの「♪Fly higher in the sky」になると、観客も合唱。間奏部では、天を指さし、小神様を悼んでくれている観客もいた。よくわかっているのだ。
一転、スクリーンが明るくなり、ヨアキム・ブローデンが大写しになる。ポルカメタルの「Oh！MAJINAI」である。ロシア人は「♪ナイナナナイナイナイナイナイナイ」を大合唱。三人がクルクルと踊ると、そのKawaiさにロシア人は大喝さい。ピットではサークルモッシュ的に踊る観客多数。やっぱりポルカはヨーロッパでは無敵だ。
後ろのスクリーンでヨアキムがソ連時代を思わせる赤旗を振っていることに対しては、特に大きな反応はない。曲終わり、これまでで一番大きな歓声。
暗転し、「さくらさくら」のメロディが流れると、またも大歓声。
ピットの観客はC#mのリフに合わせて「ヘイ！ヘイ！ヘイ！」と合の手を入れる。スクリーンには巨大な赤青のキツネ様が降臨している。三人がキツネ面を被って再登場し、客席に向かって「ご来場ありがとうございます」と丁寧にお辞儀をする。
和楽器のリフからMOA、MOMOKOがきれいにそろった狛ギツネポーズ。そしてキツネサインを観客席に示すと曲が始まる。ピットでは観客が「ソレ！ソレ！ソレ！」と自分たちも歌いながらジャンプ&モッシュしている。
間奏部のSU-の煽りはロシア語で、おそらく「Добрый вечер＝ドブリベチェール（こんばんは）！」だと思う。会場からはものすごい歓声！だがその次のフレーズ出てこず、ちょっと間が空いて「Are you ready?」「Are you ready!!」「1,2,123！Jump!」となった。もちろん観客席はモッシュ＆ジャンプ大会となる。
ステージが青い照明になり、スクリーンに「Give me…」の文字が映るとまたも大歓声。
「ギミチョコ!!」である。
曲が始まると、ピットは圧縮＆モッシュ＆クラウドサーフで大変なことに。初見のはずのロシア人の反応はすさまじい。間奏部、SU-はまたもロシア語で叫び、大歓声を引き起こす。
曲が終わると、ロシア人が野太い声で「スゴーイ！」と叫ぶ。
またもステージが青く染まり、静かなイントロから「KARATE」が始まる。
客席はイントロの間は「ヘイ！ヘイ！ヘイ！」、歌が始まると、「セイヤ、セセセセイヤ！」と正確に合の手を入れる。そして「♪ウォーウォーウォー」は大合唱。
三人が倒れるシークエンスでは、手拍子。SU-が「Everybody、Jump!」と叫ぶと、ピットの観客ほとんどがジャンプして、会場が揺れた。ステージは奥行きがあるので、最後の「握りこぶしをキツネサインに変えて掲げ、スッと胸にしまう」シーンが美しい。
「ヘドバンギャー!!」。不穏なオルガンに続いて、曲が始まると観客は「ヘドバン、ヘドバン…バンバンババン」も一緒に歌っている。ホントに凄い。
「♪いーちごのよーるを…」の「トイ、トイ！」も正確。間奏部、MOA、MOMOKOがステージの左右に散り、笑顔で「ヘドバン、ヘドバン」と煽ると、ピットの観客は両手を上げて、ちゃんと崇拝ヘドバンしている。日本と見まがうばかりの観客席である。
三人の人形ぶりで曲が終わると、大歓声が沸く。
暗転。会場に「ベイビーめーたる、ベイビーめーたる」のコールが響く。ロシア式は手拍子なしの4拍子ですね。
戦国SEが響き、三人がBABYMETAL旗を担いで登場すると、「ウオー！」と大歓声。
SU-がピットを分ける仕草をする。今日は二回。ピットには巨大なWODが形成される。
「1234！」で曲が始まると、ピットでは高速サークルモッシュが発生。最前列は圧縮に苦しみながらも「♪ゴーゴーレジ―スターンス！」と歌っている。シンガロングパートはSU-の「Sing it!」に合わせて「ウォーウォーウォー…」と大合唱。ステージ前面に出て笑顔で手を振るMOAがKawaii。
「♪Stand up and Shout!」に「Shout!」と答える観客。ホント日本っぽい。
最後の「♪ぼくらのレージースターーーーンス！」が長い。
「We are?」「BABYMETAL！」のC&Rが終わり、スクリーンにタイトルコールが終わった後も、「スパシーバ、スパシーバ」（ありがとう）のコールが続いた。
サンクトペテルブルグ大勝利！
今回の「汎ヨーロッパツアー」にはいくつもメルクマールがあったが、初めてのロシアで、観客がどういう反応を示すのか、まったくわからなかった。だが、今日の盛り上がりは、ツアー一番といってもいい反応で、正直びっくりした。
ロシア人たちは、ずっとBABYMETALを待っていてくれたのだ。その熱さが伝わってきた。こちらこそ、スパシーバ、サンクトペテルブルグ。
次は、中1日置いて、3月1日（日本時間3月2日）、「汎ヨーロッパツアー」第一ラウンドファイナル、モスクワ公演DEATH。

汎ヨーロッパツアー16都市目サンクトペテルブルク公演