たった1日会っただけで付き合うことになった私とR
Rはすごく曖昧な男だった。
私が「花火見に行こう!」と言っても
「ヤンキーがいるからやだよー」とか
「日曜日は空いてるの?」
「サミットみたいなのがあるから」
「家に行きたいな」
「友達と住んでるんだ」
とまあこんな感じ。
電話をかけるのはいつも私。
ただ私の事をいつも
「好きだよー愛してるーチュッ」と言ってくれた。
それだけで私は満足だった。
その時は恋の魔法にどっぷり浸かって心地よかった。
今思えば絶対ヘン!と思うはずなのにそんなのも気づかなかった。
むしろ気づかないフリをしていた。
Rはコブクロが好きらしくいつも電話口で歌っていた。
そして私に「この手が離れても心は離れないこの目が見えなくなっても…」
と私に言ってくれた。
なんだか本当に愛されている感じがして私は有頂天だった。
ネパール語の辞書を買いに行き電話で話していたりしていた。
とはいってもRは結構なイケメン。
心配するのが女
「他の女の子と食事行ったりしないで~」
やら
「実は結婚してるんでしょ?」
とやたらウザい言葉をRに投げかけていたのだ。
今思い出してもウザイと自分で思う。
それでもRは優しくて
「エマは心配しすぎだよ~」と言ってくれた。
私は2日に1回ぐらいRに電話していた。
そのうち「何日エマ休みなんだよね?いつものクラブで会おうよデート!」
と言ってくれた。
私もサービス業なので土日休みは珍しい。
天にも昇る気持ちでOKした。
日が近づいてくるとRも「後何日で会えるね~」と言ってくれた。
そしてデート予定日の前の日
私はいつものようにRに電話した。
するとRは人が変わったようだった。
今まで自分の事をあんまり話したがらなかったのに
「実は居酒屋で働いてるんだ。でもスタイリストになりたい。」
「国の親にお金送ってるよ。」
と今まで何度聞いても教えてくれなかった事を喋り始めたのだった。
私は心が開いたと思った。
「エマは本当にRの事好きなんだね」
と分かってくれたみたいだった。
そして運命の日
...to be continued