モモちゃんシリーズは、松谷みよ子先生の児童文学。
読んだことある人も多いんじゃないだろうか。
あたしも小学生の頃、読んでた。
読んだのは、シリーズの最初の3作品だけだけど。
最近、甥に絵本を買おうかなって思って、どんな絵本が良いだろうと考えてた。
有名だと言われる本を読んでも、なんかピンとこない。
人気の本を読んでも、何が人気なのか分からなかった。
というか、面白いと感じない。
子供が読んで面白いと思うのって、大人に何故分かるんだろうか。
で、あたしが読んで面白かった本のことを思い出してたん。
思い出す本って、最も昔に遡ると幼稚園で読んだ本。
キンダーブックだっけ。
月々で、色んな物語が載っていたんが記憶に残ってる。
そんな話を母としてた時、思い出したんが、松谷みよこのモモちゃんシリーズ。
これって、児童文学の有名な本だよね。
この本、1,2作目は、ちょっと不思議なトコもあるけど、普通の本だった。
ちょっと童話的で、空想を掻き立てられる本。
普通の日常を描いているのに、有り得ない設定も挟みながら描かれていた本だと覚えている。
でも3作品めは違う。
お母さんがちょっと精神的におかしくなっちゃって、お父さんと別居するってやつ。
小学校低学年で読んでたんで、記憶がアヤフヤだったん。
で、母に、何故、こんな本を娘に買い与えたのか尋ねたところ、意外な答えが・・・・
「読んでない。」って。
え?
そうなん?
「児童文学で賞をもらってる有名な作品だから買ったんよ。」って。
あの3作目だけは、小さいあたしにとって、とっても印象的で、童話とかじゃなかった。
触れてはいけない世界をみせてくれたホラーの様な本だった。
昔は図書館に入り浸って、本ばかり読んでたから、日本だけじゃなく、世界の物語も含め、かなり読んでた方だと思う。
怖い話もあったけど、怖い設定じゃないのに、恐ろしい気持ちを感じた本は少ない。
小さい頃に怖いと感じた本は「パンを踏んだ女の子」と、モモちゃんシリーズの3作目だけかなあ。
それを母に言ったところ、「記憶間違いとちゃうん。」って言われた。
んで、先日、本屋で確かめた。
うーん。
やはり、子供には難しい本じゃないだろうか。
良いとか悪いじゃなくって、大人が読んでも、充分に深い。
というか、ホントに深い。
考えちゃう本だった。
子供に読ませたい本かと尋ねられると、正直、難しい。
死神から、モモちゃんのお父さんとお母さんは、「一緒にいると死んでしまう2本の木」って言われてた。
お父さんが歩いていく木で、お母さんが育つ木。
お父さんの方には、ヤドリ木が載ってたって。
これって、色んな解釈があるんだろうけどね。
一筋縄ではイカナイ文章が綴られていた。
今でこそ、離婚や、別居って、日常的にあることだと理解はしてる。
でも、当時、そんな話は、何となくタブーといった雰囲気があり、周囲に殆どなかった。
と言うか、あたしが気づかなかっただけかも知れんが。
兎に角、そんな子供心にも深い印象を与えたのが、この本。
ちょっと思い出したんで、書いてみた。
全ての本を読んでから、子供に与えるのは難しいかもしれん。
あの独特の重い雰囲気と怖さも、子供の成長時には必要なのかもしれない。
全てが上手くいく人生は無いだろうし。
幸せな気分のみが残る、もしくは何の読後感も残らない本とは、全く趣が違う本だった。
もし、将来、子供が出来て本を買ってあげる時、この本を選ぶかと言えば、とても困る選択だ。