すみません、敢えて呼び捨てします。
普段、呼び捨てしてるのに、こんな時だけ「さん」を付けるのも変だし。
6日、氷室冴子が亡くなった。
そう、作家の氷室冴子。
コバルト文庫の氷室冴子と言えば、読んだことがなくても、アニメ化・漫画化・映画化された作品を見たことがある人も多いだろう。
高校時代、あたしの周囲でも彼女の作品は大人気で、クラス中の女性の間で、彼女と新井素子の小説が回し読みされていた。
あたしも貸してもらい、読み耽った。
なんせ嘘の様に直ぐに読める本で、主人公のハチャメチャ振りが魅力的で、ちょっとホロリとするところもある彼女の小説。
普通の小説には無い入り込みやすさと、軽い読み口が魅力だった。
大学時代、社会人になっても、周囲に読んでいた人がいたので、読んだことがある本だけど借りて読んだこともある。
代表作は『ジャパネスク・シリーズ』なんだろうけど、あたしは「なぎさボーイ」、「多恵子ガール」が好きだった。
あと、漫画「ライジング!」に出てきていた戯曲「レディ・アンをさがして」は特に大好きな作品。
最後のシーンは、今思い出しても涙が出る。
「あたしは、ここにいるわ」
あたしの青春時代は、もう、とっくに終わっている。
でも、氷室冴子が死んだって聞いて、何か終わりを告げられた気分になった。
彼女の小説と共に青春時代を過ごした女性は、きっと多いはず。
皆、彼女の死をどんな風に感じてるんだろう。
心より、ご冥福をお祈りします。