映画「満城尽帯黄金甲」(邦題:王妃の紋章)の感想を書いちゃいます。

といっても、映画を紹介する様な書き方は、しない。

あくまでも、個人的感想なん。(ちょっとネタバレもあるし)



この映画を観るのは3回目。

前は上海で2回観た。

今回、日本語字幕で観たせいもあり、以前とは違う感想をもった。

だから、新たな感想を書いちゃおう。(以前の感想は書いてないけど、まあ、それは要らんでしょう)


公開初日の3回目上映だったんだけど、ホボ満席に驚き!

ありがたいことに、映画館の座席空席は1列目と2列目の数席のみという状況だった。

中華ファンか、イーモウ監督ファンか、JAYファンかは分らないけど、嬉しいことだ。

他の映画の客層と比べると、落ち着いた感じの人が多く、結構、高齢者が多かった。

キャピキャピの若者は、あまり見かけなかった。


日本語字幕だったから、新たな発見も多かった。

中国語では気にしてなかった(分らなかった)毒の名前とか、時間を告げる官吏の台詞が解かって良かったし。

でも、反対に日本語字幕を追いすぎて、ストーリーに付いていけなさそうになってしまうとこもあって・・・・・

字幕を追いすぎたのは、席が悪かったのもあるかなあ。

前から2列目というBAD席だったし。


この映画のDVDも持ってるけど、やはり大きなスクリーンで観るのが正解の映画だ。

これでもかと言うほどの黄金キンキラの装飾、衣装、舞台装置は目を見張るものがある。

また、大勢のキャストが一糸乱れぬ動きをしている処も、大きなスクリーンでしか味わえない醍醐味を感じた。


特に、音響効果は、映画館ならではである。

他の映画でもそうだけど、戦闘シーンを観るのは映画館に限る。

馬の蹄の音や、剣の触れ合う音が映画館の座席の下に響いて、臨場感タップリに味わえた。


あと、長男が倒れるシーンとかも、「この人、絶対、受身を取らずに倒れて、頭をシコタマ打った!」と判る音が出ていた(笑)

きっと、脳震盪でグラグラな筈なのに、引き続き演技を続ける長男(リュウ・イエ)に役者根性を見た!


そう、3回目の今回は、なぜかリュウ・イエ演じる長男にグラグラ来た。

JAY視線で観るよりも、ずっと面白かった。


あの長男、ええやん。

いい加減で、エエ格好しいで、破滅の元凶なのに、ええやん!

皇太子としてのプライドは無いのかと言いたくなるエエ加減さと、踏み切れない男の嫌らしさと、スケベさと、中途半端な忠義さに、人間味を感じた。

あと、意外に強いし。


この映画って、登場人物が皆、何か秘密を持っていて人物像が見えずらい。

JAY演じる第2王子ですら、以前、何か王様に歯向かったことがある様な描かれ方をして、それが伏線となっているはずなのに、良く分からないままで終わってしまったし。

でも、長男だけは判り易かった。

隠しごとが出来無くって、人間くさくって、面白い人物だった。

イーモウ監督が、「あのドロドロ宮廷において、JAYだけが誠実な存在で・・・・」とか言っていた様だけど、一番誠実なのは、ある意味、長男かな。

長男だけが、自分の欲望に誠実に向き合って、自分のためだけに生きようとしていたです、ハイ。


一緒に観に行った後輩に、そのことを話すと、「あんな男は嫌!」と一言で斬捨てられた。

確かに、私も3回目であの長男の魅力に初めて気付いたからなあ。

でも、後輩に3回も観てくれとは言えない。


あと、JAYの入浴シーンが無駄に短かったこと。

大陸で観た時は、もっと長く感じたんだけど・・・

こんなに短くって、露出の少ないサービスシーンなら、カットしても良かったのにねえ。


チョウユンファの破滅的なとこにも注目した。

涼しい顔をして、恐ろしい結末を自分で付けてしまう王様だった。

最後の「菊花台」のシーンだけど、JAYが如何判断するか、判ってたでしょうね、彼。

そして、誰も居なくなった状態を望んでしまった破滅的王様の表情に注目!


ま、何と言っても、特筆すべきは、最後のシーンから、主題歌「菊花台」への流れの素晴らしさだ!

この映画の音楽って、時々、不自然な使われ方をしており、気になった時もあった。

しかし、最後のシーンでの音楽の使われ方は、かなり良かったのではないだろうか。

日本では当たり前だけど、途中でクレジットがブチ切られる心配もせずに、ゆっくり余韻に浸れる。

映画を観て聴くと、この歌の良さが倍増した。

この「菊花台」は、まさに映画の主題歌として、ピッタリ!

JAY、エエ仕事してます。


だから、途中、席を立つ人が2人いたのを見て、「ど阿呆、座って聴け!」と思った。



クレジットに「主題歌:JAY」の名前を見つけようと思ったが、なかなか現れない。

探そうと頑張っていたら、映画の余韻は二の次になってしまった(笑)

殆ど最後の方に出てくるので、これから御覧になられる方は、どうぞ、もっと映画の余韻に浸ってください。

「当時、JAYの所属会社はアルファミュージックだったんだなあ」なんて、映画とは全く関係のない時の移り変わりの速さを感じたりしてたん。


4月からの怒涛の2週間を乗り切れた(言い切れないけど・・・)のは、この映画公開への希望があったから。

この映画でJAYに会える楽しみ無しでは、とてもじゃないが過ごせなかった。

ありがとう、JAY!