一般の人は、先ず日本の音楽なんて聞かない。

日本のポップスは、大陸においては、聞く人が限られた狭い市場だ。


聞く人と言えば、

アニメから知った人

ドラマから知った人

映画から知った人

日本に興味がある人


それ以外で聞いている人と言えば、仕事上必要な人たち位。


そう、夜の華、中国人ホステスである。


大学で日本語を専攻し、日本語を磨き、就職のアテをさがしにスナックでアルバイトをしている子もいる。

しかし、大半が田舎から出てきた日本語もタドタドシイ女の子達。

(ま、数ヵ月後には上手になっているんだけどね)


彼女達が話せる日本語は、限られている。

そんな彼女達にも課せらる使命が「客とのデュエット」である。

とにかく、練習するそうだ。

耳から覚え、メモ紙に中国語で歌詞をかいているホステスもいた。

原曲を聞いたことがないというホステスが多い。

客や他の先輩ホステスが歌っているのを聞いて覚えるらしい。


カラオケで好きな歌手はと聞くと、「テレサテン」、「中島美嘉」、「kiroro」の曲だそう。

明るく盛り上がる曲は、「正直、五月蠅く聞こえる」と言っていた。

「涙そうそう」、「花」のような、バラードで熱唱タイプの曲が好きな子が多かった。

「居酒屋」、「銀恋」も歌えるし、良い曲だと思うけど、演歌よりもポップスが好きだそうだ。


分かったか、スケベオヤジどもパンチ!



ある夜、馴染みのスナックにて同行した客が粗相したので、翌日の夕方、侘びに訪れたことがある。

ホステス達が集まって、カラオケをしていた。

日本の歌を練習しているそうだ。

女の子ばかりの集まりで、いつもより少し明るい照明の下、楽しそうだった。

歌っているのは日本の演歌だったが、とても楽しそうだった。


日本の音楽は、大陸においては、こんな風に支えられ、こんな風に歌い継がれていくんだな。