秋だから、読書に耽っています。


最近読んだ小説の中で、お勧めは夢枕獏著「陰陽師(おんみょうじ)」シリーズ


朝日新聞の連載小説「宿神」を読むまで、この作家の作品を読んだことが無かった。


毎日掲載される連載小説なのに、行間の間が妙に優しく、急いでない感じなん。


展開が慌しくなく、でも飽きさせない筆力がある。



んで、話題になっていた「陰陽師」シリーズを読んだ。


あらすじは、

人と鬼が渾然と存在していた平安の世に生きた名門貴族と陰陽師安倍晴明を中心とした物語。

人の恨み、哀しみ等様々な理由から鬼や生霊となった者たちへの鎮魂歌風。


短編特有の読後感がお気に入り。


割り切れず、物悲しい作品もあるけど、余韻を持たせる書き方が溜まりません。


平安の世の風景が見え、自然の奏でる音が聞こえてくるんです。


匂いのある小説とでもいうのでしょうか。


人気がある作品というのが、今更ながら分かりました。



実は、昔、映画「陰陽師」、「陰陽師Ⅱ」両作品とも観ているんだな。


ハッキリ言って、駄作。


だから、小説を読む気がしなかったん。


でも、この小説を読むと、映像化したくなる人の気持ちが理解できた。


映画じゃなく、ドラマで映像化した方が良かったかもね。


映画は、「禍々しくって、綺羅綺羅しい」、そんな小説の大切なものが、CGにすりかえられただけだった。


肝心の「人の怖さ・哀しみ」が抜けている。


この映画じゃあ、原作好きの人達は怒っただろうなあむっ



映画「陰陽師」シリーズだけを観て、「こんな作品の原作なんか読む気がしない」と思っている方!


是非、一度、小説「陰陽師」に目をお通し下さい。


一読の価値がありますよ目